第2回 発電用設備規格委員会 核融合専門委員会 議事録
1.日 時:2003年5月27日(火)13時30分〜16時30分
2.場 所:日本原子力研究所
東京事務所
第2会議室(新生銀行10階)
3.出席者:(委員19名中;出席者13名、代理者3名)
宮委員長(慶応大)、青山(文科省)、浅山(サイクル機構)、大崎(川重)、五明(火原協)、斉藤(筑波大)、清水(三菱重工)、関村(東大)、高橋(電中研)、中曽根(理科大)、中村(関電)、西口(神奈川工大)、羽田(原研)
代理者:井岡(末園代理;東芝)、椿(永田代理;日立)、南山(青山代理;文科省)
欠席者:入江(溶接センタ)、北村(京大)、小林(IHI)、鈴木(中電)
オブザーバ:多田(原研)、閨谷(原研)、樋口(原研)、田戸(原研)
事務局:和田
4.配布資料
2−1 第1回核融合専門委員会議事録(案)
2−2 核融合専門委員会投票(NO.1)投票結果について
2−3 核融合専門委員会 委員名簿(案)
2−4 規格委員会報告資料
2−5 日本機械学会
発電用設備規格委員会
核融合専門委員会
活動方針(案)
2−6 核融合規格の開発状況と計画
2−7 核融合規格の概要
参考資料 ITERの安全上の特徴について
委員退任申請書 1通
委員推薦書 2通
5.議 事
(1)開会
委員長が所用のため遅れるとの連絡が事務局よりあり、委員長到着まで関村委員が議事進行を代行することとなった。午後1時30分に、関村委員が委員会開会を宣言した。
(2)議題確認
議事次第により議題を確認した。
(3)前回議事録の確認
資料2−1に基づき、前回核融合専門委員会議事録(案)の確認が行われ、修正なく承認された。
(4)委員長選出結果の確認
資料2−2に基づき、事務局より、核融合専門委員会委員長投票(書面投票No.1)の結果、推薦された委員長候補3名のうち、過半数を獲得した宮委員が委員長に選任されたことが報告され、確認された。
(5)規格委員会報告
資料2−4に基づき、事務局より、3月12日に開催された第24回規格委員会において、永田氏(日立)の本専門委員会委員就任が承認されたこと、また、委員長選任の投票中であることなどを報告したことが伝えられた。
(6)国内における構造・強度規格の開発状況の報告
資料2−6に基づき、羽田委員より核融合規格の開発状況と計画について説明があった。さらに、この核融合規格に関し、まず、参考資料に基づき、規格作成上考慮すべきITERの安全上の特徴について説明があり、引き続き、火力原子力発電技術協会で検討されている核融合規格の概要について説明があった。主に以下の事項について議論があった。
平常時や事故時に対する規制基準は、基本的には放射性物質によらず共通であることから、核融合施設にも適用する。ただし、安全設計として閉じ込めの考え方は、内包放射性物質の量、特質などの安全上の特徴を考慮し、コンファインメントという概念を提案している。
・ITERは実験施設であり、実験施設としての特性を有すること
ITERはプラズマの高性能化を目指すことがミッションの一つであることから、運転中にプラズマが不安定になりディスラプションすることを比較的多く想定しても大丈夫なように構造設計する。一方、商用施設では確立されたプラズマ条件で運転するので、ディスラプションはほとんど起こらないと考えられる(構造設計上はある程度想定するとしても)。
使用条件として、冷却材は加圧水で、非沸騰領域で使用する。このため、冷却材温度は、ベーキングを含めても約300℃を越えない。一方、商用施設では約500℃以上で使用し、冷却材にはヘリウムガスなど種々の冷却材が提案されている。
JT-60では燃料としてトリチウムを用いておらず、放射線障害防止法の下で、高圧ガス保安法などを適用している。電磁力等の核融合施設に特有な事項については、施設の使用者が独自に規定を定めている。一方、ITERはトリチウムを燃料として用いる。このトリチウム等による公衆の過度な被ばくを防止する等の観点から、現在、国が適切な安全規制のあり方などを検討している。構造基準に関してはトリチウムなどの放射性物質を閉じ込める機器などについて許認可上必要となる点でJT-60と大きく異なる。この構造基準は性能規定化することとしており、これに対応し、電磁力が作用する真空容器などを含め、放射性物質を閉じ込める機器の基準を重点に構造基準の開発が日本でも進められている。日本機械学会で検討する核融合規格は、この一環である。
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超伝導素線について、変形基準を考慮することの必要性
Nb3Snについては、設計仕様として歪み制限が課される。しかし、素線を核融合規格の対象とする必要があるかどうか、また、対象とするにしてもどのように取り扱うべきか、慎重に検討する必要があると考える。現在、素線は核融合規格の対象には含めない方向で検討している。
安全上の要求としては、内包する放射性物質の量、などを考慮すると、要求される品質の水準は原子炉圧力容器などと比べると厳しくないと考えられる。しかし、プラズマの形成に係わる機器には高気密性が要求される機器(真空容器など)があり、この場合には安全上の要求を上回る高い品質水準が要求される。
検査が容易でない部分については、可能な検査範囲のなかで十分な製作性(特に溶接性)が保証されるよう工夫している。例えば、有意な欠陥が発生しないように溶接条件を制限して自動溶接とするなど。
(7)委員長挨拶
宮委員長の到着を受け、委員長から核融合規格の重要性に鑑み規格策定にご協力お願いしたい旨挨拶があった。
(8)副委員長および幹事の指名
宮委員長から、関村委員を副委員長に、羽田委員を幹事に指名した旨報告があった。
(9)核融合専門委員の就任と退任
樋口委員から業務の変更により退任の届けがあった。新委員として、羽田委員より、電力分野から肥田氏(原電)の推薦があり出席者全員の賛成により委員就任が承認された。また、関村委員より、学識者として橋爪氏(東北大学)の推薦があり、出席者全員の賛成により委員就任が承認された。専門委員会運営規約に基づき、次回規格委員会で承認手続きをとることとなった。
(10)核融合専門委員会活動方針(案)に関する審議
前回委員会で説明された活動方針(案)(資料2−5)を審議し、ASMEでの検討体制が変更になり「TG
on Fusion Power Facility」が解散されたことに伴う修正提案が羽田幹事から口頭であった。また、節番号の不整合の指摘等があった。これらの修正の上、活動方針(案)の採決を行った結果、出席者全員の賛成により承認された。
なお、審議の中で以下の議論があった。
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分科会、作業会等の設置時期
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ASMEでの検討内容をこの委員会で検討する規格に取り入れることの是非
現段階では、火力原子力発電技術協会を通じてASMEと協議しているが、日本語版に対しては無償でASMEでの検討内容を取り入れるということで担当者間では了解している。
最終的にはJSMEとASMEとで合意する必要があると考えられる。
6.次回開催予定
日 時: 2003年8月18日(月)13:30〜17:00
場 所: 日本機械学会 会議室