第56回 発電用設備規格委員会 火力専門委員会 材料分科会 議事録
1.日 時:2010年6月14日(月)13時30分〜17時50分
2.場 所:日本機械学会 第5会議室
3.出席者:木村(NIMS)、尾崎(東電)、伊藤(IHI)、室井(関電)、田村(バブ日立),南川(中電),
俣野(カワサキプラントシステムズ)、南(NKKシームレス鋼管)
欠席者: なし
代理者:齋藤 [駒井(三菱重工)]
オブザーバ: なし
事務局:稲垣(記)
4.配付資料
56−1 .第55回材料分科会議事録(案)
56−2 .材料分科会委員名簿
56−3 .第52回火力専門委員会議事録(案)
56−4 .第7回材料専門委員会議事録(案)
56−5 .第53回規格委員会議事録(案)
56−6 .高クロム鋼クリープ関連項目の規格規定反映計画(案)
56−7−1,2,3 .規格原稿の変更点集約に関する資料
56−8−1 .許容応力表の変更概要・備考改訂詳細 表U-1-1 JIS材(鉄鋼材)(伊藤委員)
56−8−2 .備考対応表 表U-1-2 ASME SectionU材(鉄鋼材)(尾崎委員)
56−8−3−1,2 .許容応力レビュー票/許容応力表 表U-1-3 ASME Code Case材(鉄鋼材) (室井委員)
56−8−4−1,2 .許容応力レビュー票/備考改定案 表U-1-4 ASME B31.1材 (田村委員)
56−8−5−1,2 .許容応力レビュー票/備考改定レビュー票 表U-2-2 ASME SectionU材(非鉄材)(南川委員)
56−8−6−1,2 .許容応力レビュー票/許容応力表 表U-2-3 ASME Code Case材(非鉄材) (室井委員)
56−8−7−1,2,3 .許容応力レビュー票/備考改定案 表U-3-1 JIS材(ボルト材),表U-3-2 ASME SectionU材(ボルト材),表U-3-3 ASME B31.1材(ボルト材) (南委員)
56−8−8−1,2 .補遺案 (尾崎委員)
参考1.発電用火力設備規格 詳細規定(200X年版)の委員専用HP原稿アップ状況
参考2.材料分科会 規格原稿/レビュー票の提出方法について
5.議 事
(1)前回議事録確認 [資料56-1]
前回議事録(案)について確認を行なった結果、以下の誤記訂正を行った上で,議事録案は承認された。
・訂正部分: (4−3)a.の3行目「・・・・規格に要領に・・・」→「規格の要領に」
また,(4−3)a.のASME Grade911材の例に基づき,「新規材料」の区分取扱いについて検討された。その結果,材料分科会では,以下の考え方を採用することについて,異論なく妥当と判断さた。
@「新規材料」とは,少なくともASME,火力設備技術基準に登録されていないものと考える。
AASME Grade911材のように,ASMEに既に存在する材料を取り入れる場合は,新規材料扱いにはしない。すなわち,材料専門委員会審議とはせず,材料分科会で判断していくものとする。
(2)分科会委員の承認 [資料56-2]
尾崎委員,伊藤委員,室井委員の再任の意向が報告され,挙手による採決を行った結果、出席委員全員の賛成が得られ,次回火力専門委員会に推薦することが承認された。
幹事は,引き続き尾崎委員が互選された。
(3)火力専門委員会・規格委員会他報告
(3−1)火力専門委員会・材料専門委員会・規格委員会報告 [資料56-3〜5]
第52回火力専門委員会,第7回材料専門委員会,第53回規格委員会の審議内容のうち、火力に関連する内容が報告された。特記事項は以下の通り。
・ 高クロム鋼に対する寿命評価式のデータを見直す動きについて補足説明があった。
(3−2)その他報告
a. 高クロム鋼クリープ関連項目の規格規定反映計画(案) [資料56-6]
高クロム鋼クリープ関連の対応として,事例規格を作成し,現在改訂中の発電用火力設備規格において,基本規定でNISA文書に代えて事例規格を引用する案が検討されていることが情報提供された。また,事例規格を発行する場合の,最短のスケジュール案が示された。
主な確認事項は以下の通り。
・ 事例規格の起草者が決まっていないので,火力専門委員会で審議する予定。
・ 見直し作業をしている材料はNISA文書の一部であるため,見直しをしていない材料の数値の取扱いについて検討する必要あり。
・ 最短スケジュールとのことだが,予期せぬ課題の発生も想定されるため,案である。
(4)審議事項
(4−1)規格原稿の変更点集約の状況 [資料56-7-1,2,3]
JSME規格2008年版審査時と同様のフォーマットで変更点が集約され,中間状況が確認された。各委員の資料が反映された部分について,「済」またはハッチングにより区分された。
主な確認・修正点は以下の通り。なお,次回も引き続き修正を反映していく事となった。
・ P2,9) JIS材,火技解釈参照材,ASME SectionU材,Code Case,B31.1材の取り込み数のまとめ図で,ASME Code Case材(ボルト材料)の結果が寄せられた。審議の結果,今回は取り込み数が0のため,まとめ表に反映せず,取り入れがあった時点で反映する事となった。ただし詳細資料である56-7-2添付1においては,「検討結果,反映なし」の事実を記録化するため,見直し案の通りASME Code Case材(ボルト材料)を追記する事となった。
・ P41) Notes(2)は,修正必要。具体的には,資料56-8-4-2の通りで,「修正(温度412℃→426℃」」を追記する。
(4−2)許容応力表の変更概要・備考改訂詳細 表U-1-1 JIS材(鉄鋼材)(伊藤委員)
[資料56-8-1]
a. 特記事項
・ JIS G3463 SUS 329J4LTBが取り入れられていない理由が不明であることが報告された。JIS材で取り入れていない材種について過去の記録を確認する事となった。
・ 「個別内容」で説明されている事項について,次回データを用いて審議・確認する事となった。
・ 許容応力引き下げ,高Cr鋼の寿命評価式の見直しが別途民間主体で検討されていることから,影響がある場合を留意しておくこととなった。
・ 備考改定案で,備考番号をJIS B8267ベースで振り直した。現行の備考番号は火技解釈に揃えてあり,審議の結果,現行通りに戻す事となった。
・ 「ASMEのmetricの許容応力表の注記から時間依存の領域を見直す」とある件は,修正事項としてカウントする事となった。
b. 分科会開催後,過去の記録を照会した結果
@ JSME規格2008年版は,火技解釈H19年版から材料を取り込んでいる。
A JIS材は,火技解釈の許容応力表から5行分を取り入れない。
B 取り入れないJIS材は,製造方法[E]の4行分と需要がないと判断した1行分
C すべての火力技術基準材を,火技解釈から取り入れる。
取り入れないJIS材は以下の通り。また,製造方法:Eの4行は,JIS B8267にも記載がない。
JIS G3460, STPL690, 製造方法:E
JIS G3462, STBA23, 製造方法:E
JIS G3462, STBA24 製造方法:E
JIS G3463, SUS 329J4LTB, 製造方法:S
JIS G3464, STBL 690, 製造方法:E
(4−3)備考対応表 表U-1-2 ASME SectionU材(鉄鋼材)(尾崎委員) [資料56-8-2]
a. 特記事項
・ 前回審議事項で,「大4-小4」で区分したSA-691材他で,ASME SecUにおいてASME SecVのみ適用可であり,表U-1-2には取り込めない材種の扱いに関して確認された。その結果,表U-1-4(B31.1材)との整合取り込みはせず,当該材種に関しては表U-1-4(B31.1材)へ取り込みを行い,JSME規格第5章「配管」だけに適用可とする事になった。
・ 備考の並び等,他の委員と整合を行った。また,備考番号に変更があった場合は,カッコ書きで改訂前後を併記し,変遷が分かるようにした。
(4−4)許容応力レビュー票/許容応力表 表U-1-3 ASME Code Case材(鉄鋼材)(室井委員)
[資料56-8-3-1,2]
a. 特記事項
・ 許容応力表で,クリープ領域を斜字で表している部分と,クリープ領域にも関わらず斜字になっていないと想定される部分がある。コードケース材の場合,数年前より過去のデータは,そもそもクリープ領域が斜字表記されていない。審議の結果,個別の注釈を用い,クリープかどうかの判別がされていない旨の注記をすることとなった。
・ 許容応力表で,No.1の2115材を例に,有効桁数の考え方が確認された。元データがksi表記の場合,元データの桁数に合わせて有効桁数を設定しており,その結果93.7,69.6,52,39のようなデータ列となることが確認された。
・ No.39,40の2512材の高温域で,桁数の考え方が整合していない部分があるため確認する事となった。
・ UNS No.の入力がある材種とない材種があるが,コードケースに準拠した。
(4−5)許容応力レビュー票/備考改定案 表U-1-4 ASME B31.1材 (田村委員)
[資料56-8-4-1,2]
a. 特記事項
・ 許容応力表の有効桁数が,考え方に整合しているか再確認することとなった。
・ 許容応力表で,数値が同じであるにも関わらずクリープ範囲を区分するイタリック体/非イタリック体の両方の適用があるため,確認する事となった。
・ 備考の番号のつけ方で,JSME独自のものは,前回決定事項に従い「J○○」とする事が確認された。
・ 備考改定案の表A-2(19)(20)は,肉厚76.2mm以上と,76.2mm以下とあり,76.2mmの場合両方に該当する。再確認する事となった。
・ 備考改定案の表A-5一般注釈(i)は,「安全率を4」→「安全率を5」に修正する。
・ 備考改定案の表A-5注釈(8)は,ASME B31.1の124.6節を引用しているが,簡単に書き下せないか検討する事となった。
(4−6)許容応力レビュー票/備考改定レビュー票 表U-2-2 ASME SectionU材(非鉄材)
(南川委員) [資料56-8-5-1,2]
a. 特記事項
・ Table 1BのH3について,前回審議を元に反映したが,CustomaryとmetricでNotesの記載が違うという分かりにくい状況である。審議記録化のため,ASME記載資料等を用い,許容応力値の差異の有無も含め再審議する事となった。
(4−7)許容応力レビュー票/許容応力表 表U-2-3 ASME Code Case材(非鉄材) (室井委員)
[資料56-8-6-1,2]
a. 特記事項
・ コードケース「ボルト材」について,変更点集約表への反映方法が決定した。(4−1参照)
(4−8)許容応力レビュー票/備考改定案 表U-3-1 JIS材(ボルト材),表U-3-2 ASME SectionU材(ボルト材),表U-3-3 ASME B31.1材(ボルト材) (南委員) [資料56-8-7-1,2,3]
a. 特記事項
・ 表U-3-1の備考は,全般的に不整合が多い。JIS改訂前の備考が技術的に整合している部分が多いため,当面の扱いとしてJSME規格としては改訂前の記載を元に見直すこととなった。
・ 表U-3-2の備考で(h)が追加されているが,不要と考えられる。
・ 表U-3-2のレビュー票で,変更箇所と変更分類箇所が整合していないので,再確認する事となった。
・ 表U-3-2のレビュー票で,クリープ温度域がASMEと整合しているか確認する事となった。
・ 表U-3-3のレビュー票で,許容応力表の有効桁数が考え方に整合しているか再確認する事となった。
(4−9)補遺案 (尾崎委員) [資料56-8-8-1,2]
a. 特記事項
・ 補遺N0.4は,No.5,6の書き方に合わせて修正することとなった。
・ 補遺No.9は,火技解釈のH19年版変更により,「非鉄材料〜一部異なる」状態が解消された。よって,該当部分の記述を削除する。
・ 補遺No.9の最初2〜3行目の読点の位置から,誤って読まれるおそれがあるため修文する事となった。
(4−9)その他 [参考1]
a. 次回までの作業目標
・ 今回の分科会の結果を反映し,次回火力専門委員会で書面投票の事前説明をする事となった。
・ 次回分科会で規格原案を完成させ,次々回の火力専門委員会の書面投票に諮っていくこととなった。
・ 各委員において,@レビュー票のまとめ,A規格原案の起草,を行い,事務局まで送付する事となった。
・ 原稿の確認は,各委員がHP上で行う事となった。
・ 規格案のレビューは,俣野委員がHP閲覧により行うことが確認され,具体的な方法は別途検討し,各委員に必要な連絡をする事となった。
b. 事務局からのお願い
・ 規格原稿/レビュー票の提出状況を元に,事務局がデータを受け取りやすい方法について具体例が示され,原稿管理の効率化についてこれまで同様の協力依頼があった。
6.次回開催
日 時:2010年9月13日(月)13:30〜17:00
場 所:日本機械学会 第4会議室
以 上