第11回 発電用設備規格委員会 原子力専門委員会 議事録

1.日 時:平成12年1月25日(火)13時30分〜17時20分

2.場 所:日本機械学会 第1会議室

3.出席者:(委員25名中;出席者17名)
      小林(東工大),高橋(電中研),庄子(東北大),小畑(水産大),
      班目(東大),片田(金材技研),柴田(日本原研),渡会(火原協),
      浅井(日電協),永井(発電技検),中村(関電),鈴木(中電),石本(東電),
      菊池(東芝),今村(三菱重工),三木(富士電機),鈴木(日本製鋼所)
  代理者:浅山[森下代理](サイクル機構),大坂[永田代理](日立)
  欠席者:樋口(日原電),渡部(筑波大),坂内(エネ庁),水町(NUPEC),
      島川(川崎重工),福永(住友金属)      
  オブザーバ:鹿島(電中研),本陣(東電),設楽(東電),高橋(東電),村上(日原電),
      角谷(三菱重工業),平野(石川島播磨重工)
  事務局:幅野,尾形                      (以上 敬称略)
     
4.配付資料
  11−1.  原子力専門委員会委員の退任と新委員の推薦 
  11−2.  第10回 発電用設備規格委員会 原子力専門委員会 議事録
  11−3.  標準化部会所属 発電用設備規格委員会 専門委員会運 運営規約 
        改訂案
  11−4−1.発電用設備規格委員投票(No.8)の結果の通知について
  11−4−2.発電用原子力設備規格 維持規格(案)に関する書面投票における
        反対意見の回答について
  11−4−3.維持規格(案)意見受付公告
  11−5.  発電用原子力設備規格(維持規格)講習会開催(案)について
  11−6.  Su値,Sy値及びSm値の設定に関する提案 
  11−7.  設計・建設分科会の検討状況について 
  11−8.  材料分科会の検討状況について
  11−9.  日本機械学会原子力専門委員会溶接分科会活動状況報告 
  11−10.  日本機械学会 発電用設備規格委員会原子力専門委員会
        使用済燃料貯蔵施設規格の検討状況
  11−11.  規格委員会関係委員会英文名称(案)に対するコメント集約結果
  11−12.  第11回 発電用設備規格委員会 議事録
  
5.議 事
(1)議事次第及び資料の確認
   議事次第及び資料の確認を行った。
   
(2)専門委員会委員退任の報告と新委員選任(資料11-1)
   小林委員長より、岡崎委員(東芝)より委員退任の申請があったこと、並びに専門
  委員会委員として菊池正明氏(東芝)を委員会に推薦して頂くよう依頼があったこと
  が伝えられた。委員会で上記以外の候補者の推薦を募ったが特になく、小林委員長よ
  り菊池氏の委員就任について承認をとることが提案され、了解された。  
   挙手により決議をとった結果、その時点での委員並びに委員代理者全員(18名)
  一致の賛成で委員就任が承認された。
   
(3)前回議事録の確認(資料11-2)
   第10回原子力専門委員会議事録の確認については時間の関係で省略することとなり、
  後日各委員が議事録の内容について修正案等があれば事務局に連絡することとなった。

(4)専門委員会運営規約改訂(案)の審議(資料11-3)
   高橋幹事より、専門委員会運営規約について、第10回原子力専門委員会での審
  議結果、並びに規格委員会運営検討タスクでの検討結果を踏まえ作成した改訂案が説
  明された。
   また事務局より、第10回原子力専門委員会にて、分科会委員の選任における候補者
  の推薦を分科会からも行えるようにすること、また作業会委員の選任における候補者
  の推薦を作業会からも行えるよう規約を修正する方針が了解されており、これについ
  て火力専門委員会に諮ったところ、この方針で了解されたことが報告された。
   今回の改訂案の内容について審議した結果、海外の規格関係者が委員となることに
  ついて議論がなされ、3条、4条における海外委員に係わる規定の文章表現を明確な
  ものとするよう運営検討タスクに回答することとなった。

(5)規格委員会 維持規格(案)書面投票結果の報告(資料11-4-1〜11-4-3)
   事務局より、規格委員会における維持規格(案)書面投票結果が報告され、2名の
  委員より反対意見があったこと、この反対意見に対し、維持規格分科会にて回答を作
  成し反対意見者に回答したこと、その結果、前回規格委員会にて反対意見が取り下げ
  られ、投票で3分の2以上の賛成票が得られていたことをもって維持規格(案)が可
  決されたことが報告された。
   また、事務局より維持規格(案)については1月5日より2か月間の意見公募を行
  っていることが報告された。

(6)維持規格分科会報告(資料11-5)
   維持規格分科会鹿島主査より、維持規格講習会開催(案)が説明され、この内容で
  講習会開催の計画を進めることで承認された。

(7)Su値,Sy値,Sm値の設定に関する提案の審議(資料11-6)
   第10回原子力専門委員会にて、設計・建設分科会から出された設計許容応力算定に
  用いる割下げ率に関する提案内容の審議がなされており、今回鈴木委員(日本製鋼所)
  より、これを踏まえSu値,Sy値,Sm値の設定に関する提案をまとめたものが報告さ
  れた。この中で、Su値検討会での結果も踏まえ検討した結果、告示501号でASME Code
  のSm値を採用している場合はSu値もASME の値を採用すること、Sm値が我国独自の
  Su値に基づいて設定されている場合は、Su値はそのままとすること、安全係数はASME 
  Codeの規定を採用することが提案された。
   この提案内容を踏まえ議論した結果、専門委員会としては鈴木委員より提案のあっ
  た方向で検討していくことで了解され、材料分科会、設計・建設分科会でこの方針に
  ついて検討して、提案があれば専門委員会に上げることとなった。

(8)材料分科会報告(資料11-8)
   材料分科会村上主査より、材料分科会活動状況の報告が行われ、疲労曲線は材料分
  科会で審議すること、材料の設計強度に関する検討については、Su値検討会の成果の
  内容を各委員が確認した上で、議論を行う計画であること、材料規格にJISを転載す
  るにあたっては、日本規格協会に確認した上で方針を決めていくことが説明された。

(9)設計・建設分科会報告(資料11-7)
   設計・建設分科会本陣主査より、分科会検討状況が報告され、今回の委員会では、
  規格の中の総則、容器、配管、支持構造物、及び耐圧試験に関する部分について告示
  501号からの変更内容を主体に概要説明を行う予定であること、今後のスケジュール
  としては次回第12回専門委員会にて残りの規格案の概要説明を行い、第13回専門委
  員会にて残りの重点事項の審議、規格の編集上の見直しを行ったものを諮る計画であ
  ることが説明された。本陣主査より、分科会でまとめた、規格の本文、添付、解説の
  位置づけに関する提案、規格作成ルール、及び現在分科会にて検討中の維持規格と設
  計・建設規格の関係に関する内容の説明がなされた。
   続いて、本陣主査、平野氏(容器作業会,IHI)、大坂氏(容器作業会,日立)、高橋
  氏(編集作業会,東電)、中村氏(設計・建設分科会)、角谷氏(支持構造物作業会)
  より、総則、容器、配管、支持構造物、耐圧試験に関する規格案とこれらの告示501
  号に対する追加・変更項目、ボルト材以外であって板厚が63mm以下の材料の破壊靱性
  規定に関する提案、支持構造物規格において日本建築学会(AIJ)鋼構造設計基準を一
  部取り込んだ経緯が説明された。
   以上の報告内容について審議した結果、以下のとおりとなった。
  a.各委員が、規格案の内容、及び規格本文、添付、解説の位置づけに関する提案内
   容の確認を行い、コメントがあれば次回専門委員会で資料として提出する。
  b.維持規格と設計・建設規格の関係については、両方の分科会で調整し、その結果
   を次回以降の専門委員会に諮る。
  c.配管内の流力振動の基準等、新たな規格への反映事項の扱いについて、設計・建
   設分科会にて検討し、次回以降の専門委員会で報告する。
  d.関連温度(RTNDT)の合格基準(PVB-2333.2)の規格の体系上の扱いについて、
   設計・建設分科会で検討し、次回以降の専門委員会で報告する。

(10)溶接分科会報告(資料11-9)
   溶接分科会設楽副主査より、溶接分科会活動状況の概要、規格案の構成と主な反映
  項目、技術基準の解釈(案)との比較が報告された。また、現在規格本文(案)がま
  とまった段階であり、次回第12回原子力専門委員会にて技術基準解釈(案)からの主
  な技術的変更項目を諮る計画であることが説明された。
   今回報告された内容について特にコメントはなく、了解された。

(11)使用済燃料貯蔵施設分科会報告(資料11-10)
   使用済燃料貯蔵施設分科会主査である石本委員より、使用済燃料貯蔵施設規格の検
  討状況が報告され、中間貯蔵施設の概要、関連法体系、輸送貯蔵兼用容器の運用の態
  様、輸送貯蔵兼用容器規格の構成等が説明された。また、次回原子力専門委員会にて
  輸送貯蔵兼用容器の規格案を諮る計画であることが報告された。
   今回報告された内容について特にコメントはなく、了解された。

(12)委員会英文名称(案)に対するコメント集約結果の報告(資料11-11)
   事務局より、運営検討タスクより提案された発電用設備規格委員会関係委員会の英
  文名称(案)について、各分科会で審議を行った結果を集約したものが報告された。
   この結果を踏まえ議論を行った結果、タスクからの提案に対して以下の改訂案を次
  回規格委員会に諮ることとなった。
  a.原子力専門委員会の下の材料分科会の名称を以下のとおり改訂する。
      "Subgroup on Materials for Nuclear Power Plants(Facilities)"
    → "Subgroup on Materials"(ただし、略称は'SG−MN'とする)
    (理由:他の分科会との名称の整合を図る。)
  b.炉心支持構造物作業会の略称を以下のとおり改訂する。
      "WG−CS"
    → "WG−CSS"
    (理由:タスク提案では支持構造物作業会の略称と同じであり、区別する。)
  c.維持規格分科会の名称と略称を以下のとおり改訂する。
      "Subgroup on Nuclear Inservice Inspection (SG−NISI)
    → "Subgroup on Fitness-for-Service(SG−FFS)"
    (理由:タスク提案では検査のみの狭い内容に限定されたものと理解される可能
       性があること、"maintenance"という用語はO&M基準との関係で将来調
       整が必要となる事も考えられることから、海外で最近用いられている
       "Subgroup on Fitness-for-Service"とする。)

(13)国際雑誌への維持規格の内容の投稿
   小林委員長より、本年秋頃発行予定の国際雑誌"International Journal of Pressure 
  Vessels and Piping"に維持規格に関する内容を掲載する依頼があったことが伝えら
  れた。これについて維持規格分科会で検討した結果、この依頼を引き受けることで了
  解されたことが報告された。
   本件に関連して小林委員長より、今後は海外に原子力専門委員会での成果を発表す
  る機会があれば積極的に対応していく方針とすること、また規格が完成したら、規格
  本文及びその概要について英訳版を作成する方針とすることが提案され、委員会で了
  解された。

(14)その他
   高サイクル熱疲労、配管内円柱構造物の流力振動評価等の規格への反映を今後検討
  していく必要があり、斑目委員がこれらの活動状況について専門委員会で説明するこ
  ととなった。

6.次回原子力専門委員会開催予定
  第12回原子力専門委員会
    日時 平成12年3月29日(水)13:30〜17:00
    場所 航空会館 会議室
    議題   維持規格分科会報告
         設計・建設分科会報告
         材料分科会報告
         溶接分科会報告
         使用済燃料貯蔵施設分科会報告
                                    以  上