第14回 発電用設備規格委員会 原子力専門委員会 議事録 1.日 時:平成12年7月14日(金)10時00分〜17時20分 2.場 所:航空会館 501会議室 3.出席者:(委員24名中;出席者19名) 小林(東工大),樋口(日原電),高橋(電中研),小畑(水産大), 渡部(筑波大),片田(金材技研),森下(サイクル機構),水町(NUPEC), 浅井(日電協)(午前),永井(発電技検),中村(関電)(午後), 鈴木(中電),石本(東電),菊池(東芝),永田(日立), 今村(三菱重工),福永(住友金属),鈴木(日本製鋼所), 庄子(東北大) 代理者:堀江[浅井代理(午後)](日電協),野村[中村代理(午前)](関電) 欠席者:班目(東大),柴田(日本原研),坂内(エネ庁),三木(富士電機), 島川(川崎重工) オブザーバ:設楽,井上(溶接分科会),三枝,吉村,広瀬(使用済燃料貯蔵施設分科会), 本陣(設計・建設分科会),村上(材料分科会),小山(維持規格分科会), 平野(容器作業会),角谷(支持構造物作業会),北島(ポンプ作業会), 積田(炉心支持構造物作業会),古村(非破壊試験作業会), 高橋(編集作業会),町田(日本原電),中谷(OCL) 事務局:幅野 (以上 敬称略) 4.配付資料 14−1. 第13回 発電用設備規格委員会 原子力専門委員会 議事録 14−2−1.原子力専門委員会・分科会委員の選任手続きに関する内規(案) 14−2−2.専門委員会委員の退任届出書および候補者の推薦書 14−2−3.分科会委員の退任届出書および候補者の推薦書 14−3−1.原子力専門委員会投票(No.9)の結果の通知について 14−3−2.専門委員会運営規約改正に関する書面投票における反対意見、保留意見 に対する回答 14−4−1.原子力専門委員会投票(No.10)の結果の通知について 14−4−2−1.溶接規格(案)についての反対意見への対応 14−4−2−2.溶接規格(案)についての保留意見及び参考意見への対応 14−4−3.溶接規格(案)に関する質問について 14−4−4.JSME溶接規格案の概要(規格委員会用説明資料) 14−5−1−1.使用済燃料貯蔵施設規格 金属キャスク構造規格(案)本文および 添付 Rev.1 14−5−1−2.使用済燃料貯蔵施設規格 金属キャスク構造規格(案)解説 Rev.1 14−5−1−3.主要変更点リスト(本文および添付) 14−5−2−1.金属キャスク構造規格(案)に対する指摘事項と検討結果のまとめ 14−5−2−2.金属キャスクの材料に関する指摘事項に対する見解 14−5−2−3.金属キャスクの設計に関する指摘事項に対する見解 14−5−2−4.金属キャスクの検査に関する指摘事項に対する見解 14―6−1. 設計建設規格について 14−6−2. 告示501号に対する追加変更項目及び内容(ポンプ) 14−6−3. 3/29 第12回原子力専門委員会コメント回答について 14−6−4. 日本機械学会原子力発電設備規格における材料強度データについて 14−6−5. 簡易弾塑性解析における応力割増し係数の日本機械学会規格への反 映について 14−6−6(1).発電用原子力設備規格 設計・建設規格 詳細目次(案) 14−6−6(2).発電用原子力設備規格 設計・建設規格(案)解説目次 14−6−7. 発電用原子力設備規格 設計・建設規格 告示からの変更点一覧表 14−7. 日本機械学会第14回発電用設備規格委員会原子力専門委員会 材料分科会報告資料および材料分科会活動計画改訂(案) 14−8. 設計建設規格の適用の考え方について 14−9. 原子力専門委員会幹事会報告 参考資料 ・日本機械学会設計建設規格の概要 ・簡易弾塑性解析用応力割り増し係数検討会 最終報告書(概要版) ・材料規格参考資料 5.議 事 (1)議事次第と資料の確認 議事次第と資料の確認を行った。設計・建設分科会本陣主査より、説明者の都合に より設計・建設規格案の審議事項の1つである材料強度データに関する審議を、運営 規約改正に関する投票結果の報告と審議の次に行いたい旨の提案があり、了解された。 (2)前回議事録の確認(資料14-1) 前回第13回原子力専門委員会の議事録を事務局が読み上げ、内容の確認を行い承 認された。 (3)専門委員会・分科会委員の選任手続きの審議(資料13-2-1) 高橋幹事より、前回委員会での審議を踏まえ、専門委員会・分科会委員の選任手続 きに関する内規(案)を見直したものが報告された。 これについて審議した結果、「1.専門委員会委員の選任手続きについて(4)」 については、候補者が1名であっても書面審議に諮ることとし、文章最初の「候補者 が複数あった場合には、」の部分を削除することとなった。この修正をもって、本内 規(案)は承認された。 また、事務局より専門委員会委員、分科会委員で今後随時委嘱期限を迎える方がで てくるため、再任の手続きについて取り決める必要があることが伝えられた。審議の 結果、当面は、本人に再任の意向を確認した上で、再任の意向が確認された方につい て委員会で承認をとる手続きとすることで了解された。 (4)専門委員会委員退任の報告と新委員の選任(資料14-2-2) 事務局より、渡会委員から委員退任の届出があったこと、また後任の委員として五 明利栄氏(火原協)が推薦されていることが報告された。後任の委員選任について、 今回承認された手続きと従来の手続きのいずれで行うか審議した結果、今回の取り決 め以前に推薦があったことを踏まえ、従来通りの手続きに従い行うこととなった。 小林委員長より五明氏の委員就任について挙手により採決を行うことが提案され了 解された。これを実施した結果、その時点で出席していた委員並びに委員代理者全員 (18名)一致の賛成で委員就任が承認された。 (5)分科会委員退任の報告と新委員の選任(資料14-2-3) 事務局より、以下の分科会委員より委員退任の届出があったことが報告された。 材料分科会 安藤委員(日立製作所) 水田委員(関西電力) 設計・建設分科会 江藤委員(通商産業省) 中村委員(関西電力) 溶接分科会 野村委員(関西電力) また、後任委員として専門委員会委員より以下の推薦があったことが報告された。 材料分科会 中村 友美氏(日立製作所) 南 安彦氏(関西電力) 設計・建設分科会 松下 和夫氏(通商産業省) 野村 友典氏(関西電力) 溶接分科会 亀山 雅司氏(関西電力) 挙手により上記候補者の委員就任の承認をとることが提案され、了解された。 これを行った結果、それぞれの候補者について、その時点で出席していた委員並び に委員代理者全員(18名)一致の賛成で委員就任が承認された。 (6)専門委員会運営規約改正に関する投票結果の報告と審議(資料14-3-1,14-3-2) 事務局より、標記投票結果が報告され、3分の2以上の賛成票が得られたものの、 高橋幹事より意見付反対票があり可決されなかったことが報告された。 高橋幹事の反対意見は、規格原案の制定、改訂、廃止の際、書面投票が不要な場合 を明確にすべくこれをただし書きで追記する投票案に対して出されたものであり、内 容が矛盾しており、かつ具体性がないため判断が難しいとの主旨である。この反対意 見について提案者である規格委員会運営検討タスクが検討した回答が報告され、投票 案とした経緯等が説明された。 今回出されたタスクからの回答案を高橋幹事が確認したが、反対意見は取り下げら れなかった。委員会にて今後の対応として、本委員会において具体的改訂案を検討す るか、もしくは現行の案で二次投票を行うかいずれかを挙手により採決することが提 案された。これを実施した結果、以下のとおり本委員会で具体的な改訂案を検討する こととなった。幹事会にてその案を検討し、次回委員会で審議することとなった。 (採決の結果) 本委員会にて具体的改訂案を検討 13名 現行案で二次投票を実施 3名 また、水町委員から出された委員長の任期に関する保留意見について運営検討タス クで出された回答案が報告された。これについて、「委員長の連続性」は任期で確保 するのではなく、後継者育成の努力で確保すべきとの意見があり、審議の結果、専門 委員会としては現行案で了承された。 (7)溶接規格(案)の審議 a.溶接規格(案)投票結果の報告と審議(資料14-4-1〜14-4-4) 事務局より、標記投票結果が報告され、3分の2以上の賛成票が得られたものの、 今村委員より意見付反対票があり可決されなかったことが報告された。 溶接分科会設楽副主査より、溶接分科会から今村委員に提出した反対意見の対応案 が報告され、以下の内容が説明された。 (a)N-0010の「製作時の溶接に適用する」とは補修・改造時を含む溶接施工時に 適用するものである。 (b)JSME溶接施工法認定標準により認定された溶接と同等と認められるものとし て、特認で認められた施工法も取り扱えることを、N-0030溶接施工法の解説 として明記する。 今村委員より、この対応処置をとることで反対意見を取り下げることが伝えられた。 小林委員長が、対応で提案された解説の追加について各委員の意見を確認したが特 になく、この内容で承認された。 以上により、運営規約に従い既に3分2以上の賛成票が得られていることをもって、 当該議案は可決された。 続いて浅井委員からの保留意見並びに石本委員と菊池委員からの参考意見に対する 回答が設楽副主査より報告された。この中で、保留意見の対応として、技術基準の解 釈の内容との対比が分かりやすいように比較表を解説に添付したこと、他規格との整 合については、JSME規格発行後の改定の一環で検討を実施していくことが説明された。 また参考意見の対応として、単位の統一、解説で抜けていた表の追加、「応力拡大係 数」という用語への統一、編集上の誤記確認を行うことが伝えられた。 浅井委員より、この回答で了解したことが伝えられた。小林委員長が、保留意見の 対応で提案された解説に比較表を追加することについて意見を確認したが特になく、 この内容で承認された。 なお、応力の単位については、溶接規格以外の規格についても「MPa」に統一する こととなった。 b.溶接規格(案)に関する質問とその回答の審議 事務局より、永井委員から溶接規格(案)で引用している他規格の著作権の問題、 及び学会での著作権に関する見解について質問があったことが報告され、これについ て溶接分科会で検討した回答案が報告された。この回答で永井委員の了解を得た。 また、学会としての著作権に関する見解については、規格委員会で扱うべき内容で あり、今回の意見を規格委員会に報告し、対応の検討を提案することとなった。 c.第14回規格委員会説明資料の審議(資料14-4-4) 設楽副主査より、次回第14回規格委員会で説明する溶接規格(案)の説明資料が報 告され、この内容で了解された。また説明資料として専門委員会書面投票で出された 意見の対応(資料14-4-2-1,14-4-2-2)も配布することとなった。 d.規格の英文名称の検討 各規格の英文名称を、規格全体を通してバランスよく考える必要があり、各分科会 でこれを検討し、次回専門委員会で提案することとなった。 (8)使用済燃料貯蔵施設規格(案)の審議(資料14-5-1-1〜14-5-2-4) 使用済燃料貯蔵施設分科会石本主査、三枝副主査、吉村幹事、広瀬委員、中谷氏よ り、前回専門委員会で出された指摘事項等を反映した使用済燃料貯蔵施設規格金属キ ャスク構造規格(案)が報告され、専門委員会、規格委員会等でこれまで出された指 摘事項に対する見解が説明された。また合わせて材料分科会への質問事項並びに要望 事項が説明された。以上の内容についてアルミニウム材の使用に関する本規格および 許認可上の扱い、クリープ領域での材料使用に関する規定の扱い、原子力学会で検討 している安全設計基準との関係について議論が行われた。審議の結果、規格案につい て以下の修正を行うこととなった。 (a)表(I)-5のタイトルを「金属キャスクに要求される検査と本規格に規定する検査」 と見直す。 (b)応力の単位は[MPa]に修正する。 今回の審議をもって技術的な内容の審議は終了したものとし、上記の修正を行うこ とを前提に、今回提案された規格(案)を書面投票に諮ることが小林委員長より提案 された。挙手により採決を行った結果、出席委員及び委員代理者全員(16名)一致 の賛成で承認された。 また、次回第14回規格委員会では、規格案が専門委員会の書面投票で可決された 段階で、規格委員会での書面投票に諮ることを提案をすることとなった。 第14回規格委員会での説明資料は、溶接分科会の説明資料(資料14-4-4)を参考に 作成することとし、告示501号との比較説明は行わないこととなった。また使用済燃 料貯蔵施設規格案を規格委員会での回覧用に一部用意することとなった。 (9)設計・建設分科会報告資料の審議(資料14-6-1〜14-6-7) 設計・建設分科会本陣主査より、前回専門委員会で出されたコメント等を反映した 設計・建設規格案、規格詳細目次案、告示501号からの変更点一覧表が報告された。 また前回専門委員会で出されたコメントの対応について、本陣主査、容器作業会平 野委員、ポンプ作業会北島主査、炉心支持構造物作業会積田主査、中村委員より、そ れぞれ説明がなされた。また、材料強度の検討結果に関連して、材料分科会村上主査 より、告示501号に規定される材料強度についてその設定経緯と別表の内容が説明さ れた。以上について審議した結果、以下のとおりとなった。 (a)記録の保管責任に関する規定文での、「所有者」等の主語の扱いにつて、主語は記 載しないとする提案内容で了解された。 (b)クラス1ポンプの分流壁厚さの規定及びクラス2片吸込み1重渦巻きポンプのケ ーシング厚さの規定について、解析による確認結果を踏まえASMEの規定を採用する 提案については、了解された。 (c)炉心支持構造物の鍛造材の非破壊試験を体積検査(UT)のみとする提案について は了解された。 (d)今回発行する設計・建設規格では告示別表の材料強度を反映し、将来的にJSMEと しての材料強度の検討成果がまとまった段階でこれを反映すること、初版規格総則 解説の中に、代表的な材料について確認した結果、割下げ率が2.5となっているこ とを記載する提案については、了解された。 ただし、以下の対応を行うこととなった。 ・総則解説記載案の中の、Sm値の設定式は誤解を招くこともあり削除する。 ・ASMEのSm値を反映していることを記載する。 ・S値についてもSm値と同様の記載を解説の中で記載する。 (e)第1種容器の簡易弾塑性解析に用いるKe係数について、火原協Ke検討会の検討 成果に基づき審議した結果をJSMEに反映する提案については、弾性追従パラメータ qを高速炉で適用した値3.0ではなく3.1とした経緯、弾性解析および弾塑性解析 で直接Ke係数を求めることを認める規定の必要性とその解析の判断基準、オーステ ナイト系ステンレス鋼のSm値が0.9Syで決まりSn/3Smが1未満でも弾性域を超え ると考えられる領域のKe係数の考え方等について議論がなされた。 審議の結果、提案内容で了解された。 ただし、PVB-3315(3)の規定中の相当応力が、何に基づくものか明記することな った。 小林委員長より、以上で設計・建設規格案の審議は終了したものとし、今後設計・ 建設分科会にて編集上の修正を行った上、材料物性図表を添付した規格案を8月に書 面投票に諮ることが提案された。挙手により採決を行った結果、出席委員及び委員代 理者全員(16名)一致の賛成で承認された。 本陣主査より、告示から変更された規定について、比較表をまとめ書面投票に添付 する方向で作業を進めていることが説明された。 (10)材料規格(案)の説明(資料14-7) 材料分科会村上主査より、告示501号別表ベースの材料規定をまとめ設計・建設規 格(案)に反映すること、今後分科会としてASMEおよびJIS圧力容器規格との整合性 を計り独立した原子力材料規格をまとめていく方針とすることが提案された。 本件については小林委員長より書面投票に諮り方針を決めることが提案され、挙手 により採決を行った結果、出席委員及び委員代理者全員(16名)一致の賛成で承認 された。 また村上主査より、別表、別表備考、別図の内容で、設計・建設規格に反映する上 で訂正が必要な箇所として、JIS年度、数値の誤り等が説明された。 合わせて別表第2備考第4項等に規定される当該別表に記載されない材料の強度に 関する記載は削除すること、新規材料の採用基準はASMEベースとすること、別表9, 10の備考に、Sy値,Su値は設計値であり保証値ではないことを追記すること、新規材 料の採用方針についてはJSME発電用火力設備規格を参考に、これにSm値のクライテ リアの表をASMEを参考に加えて作成することが伝えられた。 以上について審議した結果、以下のとおりとなった。 (a)支持構造物への鋳鉄材の適用について分科会で検討する。 (b)常温および各温度の材料強度の数値を、3桁目を0もしくは5に端数処理する 提案については、実際にこの数値処理を行った案を確認した上で方針を決める。 (c)新規材料の採用方針について、JSME発電用火力設備を参考に、これにSm値の クライテリアの表をASMEを参考に加えて作成する提案は了解された。 (11)幹事会・タスクグループ報告(資料14-8) 高橋幹事より、幹事会として委員会役員、分科会主査他関係者が集まり、各分科会 からの将来構想に関する提案を審議した結果が報告され、各規格について、今後取り 入れていくことが妥当と合意されたもの、今後さらに導入の是非を検討していくもの が説明された。また合わせて今後はそれぞれの項目について,スケジュールの見通し も含めてより具体的な規格整備構想案を作成していく予定であることが伝えられた。 また設計・建設分科会本陣主査より、JSME設計・建設規格が発行された場合の、 発行前に建設されたプラントの扱いについて検討した結果が報告され、基本的にこれ は対象外とすること、運転開始した設備の維持は維持規格で定めるべき事項であり維 持規格分科会にて検討していくものであることが説明された。審議の結果、この内容 で了解された。なお、設計・建設規格総則の中で、本件の扱いを明確にすることとな った。 樋口副委員長より、他の委員会の検討成果等をJSME規格で用いる場合の、JSMEとし ての審議方針について、幹事会で今後検討し次回専門委員会で提案することが伝えら れた。 (12)認証・認定に関する提案に対する火力専門委員会審議結果報告 樋口副委員長より、第13回火力専門委員会に認証・認定分科会発足に関する提案を 行った結果が報告され、火力専門委員会としては、原子力の認証・認定に関する検討 結果がまとまった段階で、本件について検討していくこととなったことが伝えられた。 これを踏まえ審議した結果、原子力としてまず認証・認定の規格を作成する方針と し、原子力専門委員会の下に、認証・認定分科会を発足することについて書面投票で 採決をとることが提案された。挙手により採決を行った結果、出席委員及び委員代理 者全員(16名)一致の賛成で承認された。 6.次回原子力専門委員会開催予定 次回第15回専門委員会は、以下のとおりとなった。 日 時:平成12年9月8日(金)13:30〜17:00 場 所:日本機械学会 第1,2会議室 主な議題:使用済燃料貯蔵施設規格案の投票結果の審議 設計・建設規格案の投票結果の審議 認証・認定分科会発足に関する書面投票結果の報告 以 上