第15回 発電用設備規格委員会 原子力専門委員会 議事録

1.日 時:2000年9月8日(金)13時30分〜17時50分

2.場 所:日本機械学会 第1会議室

3.出席者:(委員25名中;出席者18名)
      小林(東工大),樋口(日原電),高橋(電中研),小畑(水産大),
      渡部(筑波大),片田(金材技研),森下(サイクル機構),
      柴田(日本原研),石本(東電),今村(三菱重工),島川(川崎重工),
      三木(富士電機),鈴木(日本製鋼所),菊池(東芝),永田(日立),
      五明(火原協),中村(関電),鈴木(中電)
  代理者:小宮[浅井代理](日電協)
  欠席者:永井(発電技検),班目(東大),水町(NUPEC),庄子(東北大),
      坂内(エネ庁),福永(住友金属)
  オブザーバ:設楽,(溶接分科会),吉村,(使用済燃料貯蔵施設分科会),
       本陣,齋藤,前川(設計・建設分科会),村上(材料分科会),
       鹿島(維持規格分科会),高橋(編集作業会)
  事務局:幅野,和田                      (以上 敬称略)

4.配付資料
  15−1−1.第14回 発電用設備規格委員会 原子力専門委員会 議事録
  15−1−2.第14回 発電用設備規格委員会 議事録
  15−2−1.発電用設備規格委員会 原子力専門委員会 委員
  15−2−2.分科会委員の退任の届出と候補者の推薦書面
  15−2−3.発電用設備規格委員会 原子力専門委員会 材料分科会 委員(案)
  15−2−4.発電用設備規格委員会 原子力専門委員会 設計・建設分科会委員
  15−3.  発電用設備規格委員会投票(No.11)の結果の通知について
  15−4−1.原子力専門委員会投票(No.13)の結果の通知について
  15−4−2.金属キャスク構造規格(案)書面投票における専門委員会意見に対して
  15−5−1.原子力専門委員会投票(No.14)の結果の通知について
  15−5−2(1).設計・建設規格(案)についての反対意見への対応
  15−5−2(2).設計・建設規格(案)についての参考意見への対応
  15−6.  原子力専門委員会投票(No.11)の結果の通知について  
  15−7−1.原子力専門委員会投票(No.12)の結果の通知について 
  15−7−2.日本機械学会 原子力専門委員会 認証・認定分科会 委員候補(案)
  15−8−1.「専門委員会運営規約」改正案
  15−8−2.発電用原子力設備規格整備方針(案)
  15−8−3.他委員会成果活用にあたっての基本方針(案) 
  15−9.  材料分科会活動報告
  15−10.  第1回「発電用原子力設備規格 維持規格」講習会 講師・参加者
  15−11−1.発電用原子力設備規格 出版スケジュール(案)
  15−11−2.意見受付広告(案)
  15−11−3.溶接規格(案)審議に関する確認資料(案)  
  15−11−4.溶接規格(案)に関するASMEへの著作権料提案資料(案) 
  15−12.  規格英文名称(案)

5.議 事

(1)議事次第と資料の確認
   議事次第と資料の確認を行った。
   説明者の都合により、材料分科会、維持規格分科会関係の審議を次第の前半に行う
  ことが提案され、審議の結果、議事次第の「6.材料規格策定方針に関する専門委員
  会投票結果の報告と審議」、「9.材料分科会報告」、および「10.維持規格分科
  会報告」を、「2.専門委員会委員再任の報告並びに分科会委員再任の報告と新委員
  の承認」の次に行うことが了解された。

(2)前回議事録の確認(資料15-1-1)
   前回第14回原子力専門委員会の議事録の概要を事務局が説明し確認を行った結果、
  承認された。
  
(3)第14回規格委員会審議結果の報告(資料15-1-2)
   事務局より、第14回規格委員会の審議結果が議事録に基づき説明された。

(4)専門委員会委員再任の報告並びに分科会委員再任の報告と新委員の承認
                             (資料15-2-1〜15-2-3)
 a.専門委員会委員再任の報告
   事務局より、前回専門委員会での取り決めに従い、本年8月末で委員の任期を迎え
  る中村委員並びに鈴木委員に再任の意向を確認した結果が報告され、両氏から再任の
  意向が表明されたことが伝えられた。
 b.分科会委員の選任  
   事務局より、前回専門委員会での取り決めに従い、本年8月末で委員の任期を迎え
  る、設計・建設分科会委員並びに材料分科会委員に再任の意向を確認した結果が報告
  され、材料分科会緒方委員を除き再任の意向が表明されたことが伝えられた。
   また、緒方委員より、後任の委員候補として佐野 聖氏(石川島播磨重工業)の推
  薦があったことが伝えられた。
   委員長より、再任の意向のあった上記候補者の委員就任について挙手により採決を
  行うことが提案され了解された。これを実施した結果、その時点での出席委員並びに
  委員代理者全員(18名)一致の賛成で承認された。

(5)材料規格策定方針に関する専門委員会投票結果の報告と審議(資料15-6)
   事務局より、材料規格策定方針に関する専門委員会書面投票の結果が報告され、全
  員一致の賛成で承認されたことが伝えられた。

(6)材料分科会報告(資料15-9)
   材料分科会村上主査より、材料分科会の活動状況が報告された。
   材料関係会社および団体からの委員会への参加方法については、分科会で検討して
  いくこととなった。
   なお、安全率の審議を材料分科会と設計・建設分科会のいずれで行うべきか議論が
  なされ、設計・建設分科会にて安全率を検討し、その結果に基づき材料分科会で許容
  応力表を作成する方針で、両分科会が協力して進めていくいくことが確認された。

(7)維持規格分科会報告(資料15-10)
   事務局より、第1回維持規格講習会の参加者、現在までの講習会参加申込者数およ
  び規格購入部数の状況が報告された。小林委員長より各委員に、維持規格講習会へ
  の参加呼びかけの協力が依頼された。 
   続いて、維持規格分科会鹿島主査より、今後ASME Section XI Code Committeeに
  対する日本の窓口をJSME原子力専門委員会並びに本分科会とし、双方で協力して規格
  整備を進め、将来共通の規格を策定する方針とすることが提案された。審議の結果、
  この方針で進めていくことで了解された。情報交換は、ASME Section XI Code 
  Committeeに参加している委員を通して行うこととし、JSME維持規格に関するASMEへ
  の報告状況等を専門委員会に報告することとなった。

(8)溶接規格(案)に関する規格委員会投票結果の報告と審議(資料15-3)
   事務局より、溶接規格(案)に関する規格委員会書面投票の結果が報告され、反対
  意見はなく承認されたことが伝えられた。合わせて投票で出された保留意見(1件)
  と参考意見(1件)の内容が伝えられた。保留意見、参考意見について確認した結果、
  規格委員会で扱うべき内容であるため、専門委員会では審議しないこととなった。
   なお、日本電気技術規格委員会(JESC)の対応に関する保留意見に関連して、次回
  原子力専門委員会で石本委員が、JESCの状況とその対応を説明することとなった。
   事務局より、今後の手続きとして公衆審査、標準事業委員会への規格審査依頼、著
  作権に関する関係団体との調整を進めていくことが伝えられた。 

(9)金属キャスク構造規格(案)に関する専門委員会投票結果の報告と審議
                             (資料15-4-1,15-4-2)
   事務局より、金属キャスク構造規格(案)に関する専門委員会書面投票の結果が報
  告され、反対意見はなく承認されたことが伝えられた。合わせて投票で出された保留
  意見(1件)と参考意見(1件)の内容が説明された。
   続いて使用済燃料貯蔵施設分科会石本主査、吉村幹事より、保留意見並びに参考意
  見の対応について分科会で検討した結果が報告された。審議の結果この対応を規格解
  説(案)に反映することが了解された。
   一方、投票とは別に分科会から提案された、アルミ材を使用する場合の時効に対す
  る設計上の配慮に関する内容の解説「7.4.2バスケット」への追記については、採用し
  ないアルミ材に対し特別に時効の配慮を記載する必要性、軟化率の数値化の可否等に
  ついて議論が行われ、分科会提案の記載は行わないこととし、ただし、「7.4.2バスケ
  ット」の文章17行目の「……、材料によってはクリープ等を考慮すべき……」を、
  「……、材料によってはクリープや時効等を考慮すべき……」と修正することとなっ
  た。

(10)設計・建設規格(案)に関する専門委員会投票結果の報告と審議
                             (資料15-5-1,15-5-2)
   事務局より、設計・建設規格(案)に関する専門委員会書面投票の結果が報告され、
  反対意見が1件あり可決されなかったことが伝えられた。合わせて投票で出された反
  対意見(1件)と参考意見(5件)が紹介された。
   続いて設計・建設分科会斎藤副主査より、反対意見の対応について分科会で審議の
  上まとめたものが報告され、反対意見の主旨を踏まえ、Ke'の概念、考え方の原典を
  明確にすべく、「解説PVB-3310簡易弾塑性解析」への記載追加、並びに文献の追加
  を行うことが説明された。この対応案について反対意見者である森下委員が確認を行
  った結果、この内容で了解し反対意見を取り下げることが表明された。
   その結果、運営規約に従い投票数の3分の2以上の賛成票が得らていることをもっ
  て、本規格(案)が可決された。
   なお、「解説PVB-3310簡易弾塑性解析」の中で参考文献として記載される(注2)
  の文献については、ボリュウムと頁数を記入すること、また(注4)の文献について
  は調査した上で適切な記載に見直すこととなった。
   続いて設計・建設分科会前川幹事より参考意見の対応について分科会で審議の上ま
  とめたものが報告され、規格(案)本文の編集上の修正並びに解説の見直し内容が説
  明された。各意見提出者が分科会から報告された対応案を確認した結果、小宮氏(浅
  井委員代理)、今村委員より分科会から回答された対応で了解することが伝えられた。
  またその他の委員については以下のとおりとなった。
  (a)島川委員
     対応内容で了解。ただし、今後の規格改訂の中で、Ke'係数について高速炉高
    温設計基準との整合性を検討していくことの要望が伝えられた。
  (d)森下委員
     以下の修正を行うことで了解。
    ・高速炉設計ではq=3としているのに対し、軽水炉設計では解析によりこれを抱
     絡する3.1とした経緯を考慮し、解説PVB-3310見直し案(資料15-5-2(2))の
     添付-3の下から9〜8行目「……などの影響により、……………異なったもの
     となっているものである。」を「……などの影響によっている」と修正する。
    ・εpに関する式は削除し対応案の定義のみ記載し、その下に「q=εp/εp'」
     を追記する。
  (e)中村委員
     対応内容で了解。ただし、対応案について以下の修正を行うこととなった。
    ・本文「GNR-2231地震動と運転状態の組合せ」に関する対応案の文章2行目「
     ……負荷される荷重とし、これに加えてJEAG-4601……」の中の「これに加え
     て、」を削除する。
    ・「解説GNR-2110機器等の供用状態に関する用語」に関する対応案の中の、「
     荷重(内圧)」となっている部分は全て「荷重(圧力)」と修正する。
      
(11)認証・認定分科会設置に関する専門委員会投票結果の報告と審議(資料15-7)
   事務局より、認証・認定分科会設置に関する専門委員会書面投票の結果が報告され、
  全員一致の賛成で承認されたことが伝えられた。
   引き続き、樋口副委員長より、認証・認定分科会の委員候補者を検討した結果が報
  告された。今回提案された候補者、団体の他に推薦する候補者があれば、9月末まで
  に樋口副委員長に連絡することとなった。

(12)幹事会報告(資料15-8-1〜15-8-3)
   高橋幹事より、原子力専門委員会幹事会にて審議した、専門委員会運営規約改正案
  検討結果、規格整備構想案、および他組織の成果を活用する場合の審議方針が報告さ
  れた。これについて審議した結果、以下のとおりとなった。
 a.専門委員会運営規約改正案
   第2条並びに第8条を以下のとおり見直すこととし、これを火力専門委員会に諮り
  調整を行い、両専門委員会の合意が得られたものを書面投票に諮る。
  (修正案)
   第2条[委員会の任務]
   1.規格制定に関わる任務
   (1)規格委員会の策定した基本方針に沿って、発電用設備に関わる規格の制定、
      の審議を行い、原案を策定する。
     (理由:(2),(3)との内容の重複をさけ、規格の制定に関する内容に限
         定し、「改訂、廃止」を削除する。)
   (2)少なくとも年1回、規格の改訂、廃止の要否を審議し、改訂案を策定する。
     (理由:制定された規格の部分的改訂案を策定し、これを規格委員会に諮
         ることを明確にする)
   (3)少なくとも5年毎に規格改訂新版の案を策定する。
     (理由:部分的に改訂された案を集約して規格改訂新版の案を策定し、こ
         れを規格委員会に諮ることを明確にする)
   (4)必要に応じて解説および質疑応答集を作成する。
     (理由:解説および質疑応答集の作成については、規格毎にその必要性を
         判断するため)
   第8条[審議および決議]
   2.委員会における決議 
   (3)決議は挙手によるものと投票によるものとに分けられるが、次の議案は投
      票を必要とする。
       b.規格原案の制定、改訂、廃止
         ただし、委員会で投票による決議が不要と認められた文章表現上の訂
         正等は除く。
       (理由:投票提案にある「上記」とは「規格原案の制定、改訂、廃止」を
           さすものであり、これに係わらないという表現は理論上未意味で
           ある。また書面投票が不要と委員会が承認する判断基準をより明
           確にする。)
    なお、原子力専門委員会においては、解説は規格の根拠、補足事項を記載するも
   のであり、これ自体に拘束力はなく、規格とは別の位置付けとし、委員会での審議
   対象とはするが、書面投票の対象とはしないことが確認された。
 b.規格整備構想案
   今後分科会報告の中で詳細な構想案の審議を行っていくこととなった。また、見直
  したものを次回規格委員会に提出することとなった。
 c.他組織の成果を活用する場合の審議方針
   以下の点を明確にする必要性が確認された。これ以外に気付いた事項があれば高橋
  幹事にその旨を伝えることとなった。
  ・他団体規格の内容の転載や未公開資料の開示にあたっての、手続きや対処の窓口等
  ・取り込む規格案を策定した組織の性格が、規格委員会と同等であると判断する基準
     
(13)規格(案)に関する今後の手続き(資料15-11-1〜15-11-4)
   事務局より、溶接規格(案)、金属構造キャスク構造規格(案)、および設計・建
  設規格(案)の出版までのスケジュール(案)が報告された。
   また、規格委員会で溶接規格(案)が承認されたことに伴い、今後規格(案)の公
  衆審査、標準事業委員会への規格審査依頼、著作権に関する関係箇所との調整を進め
  ていくことが伝えられ、会誌掲載の公衆意見受付広告(案)、標準事業委員会審査依
  頼の際に添付する規格審議経過確認資料(案)、およびASMEへの著作権料提案資料
  (案)が報告された。また、公衆審査については9月8日よりホームページに掲載し
  て意見受付を開始することが伝えられた。
   樋口副委員長より、日本規格協会に確認した結果、JIS規格の転載も著作権の対象
  となることが報告された。これを踏まえ、標準事業委員会審査での規格審議経過確認
  資料(案)の中で、著作権に関する調整箇所に日本規格協会も含めることとなった。

(14)規格英文名称(案)の審議
   事務局より、第14回委員会の取り決めに従い、各分科会より提案された規格英文
  名称案を集約した結果が報告された。合わせて事務局にて横並びを図るべく分科会か
  らの提案に修正を加えている部分があることが補足された。
   これについて審議した結果、材料規格については、使用済燃料貯蔵施設に関する材
  料も含むことから、以下のとおり修正することとし、その上で規格委員会に諮ること
  となった。
   材料規格 "(Rules of)Materials for Nuclear Facilities"

(15)その他
   工業技術院より、2000年3月に制定されたJIS B8265のフォローアップ委員会の委
  員として、JSME規格委員会から委員選出の依頼があったことが伝えられた。小林委員
  長より、JIS B8265制定に際しては、火力専門委員会から構造、材料、溶接関係それ
  ぞれの委員を出しているが、改訂では材料に関係する内容の審議が主体となるため、
  原子力専門委員会からは材料関係の委員を1名代表で出し、構造、溶接関係はこの委
  員を通して対応していくこと、委員は材料分科会の村上主査とすることが提案され、
  了解された。

6.次回原子力専門委員会開催予定
  次回第16回専門委員会は、以下のとおりとなった。
   日  時:2000年12月6日(水)13:30〜17:00
   場  所:日本機械学会 第1会議室
   主な議題:溶接規格(案)公衆審査結果の報告と対応審議
        金属構造キャスク(案)に関する規格委員会書面投票結果の報告
        設計・建設規格(案)に関する規格委員会書面投票結果の報告
        維持規格講習会結果の報告
        認証・認定分科会委員の承認
                
                                   以 上