第22回 発電用設備規格委員会 原子力専門委員会 議事録

1.日 時:2002年3月29日(金)13時30分〜18時00分
2.場 所:航空会館 501会議室
3.出席者:(委員23名中;出席者14名、代理者4名)
      渡部(筑波大)、本陣(東電)、森下(サイクル機構)、小林(東工大)、
      樋口(原電)、高橋(電中研)、柴田(原研)、島川(川崎重工)、
      三木(富士電機)、水町(NUPEC)、中村(関電)、菊池(東芝)、
      酒井(東大)、小山(三菱重工)
  代理者:国則(浅井代理;電気協会)、増田(永田代理;日立)、
      清水(五明代理;火原協)、上田(鈴木JSW代理;IHI)
  欠席者:片田(物質・材料研究機構)、鈴木(中電)、永井(発電技検)、
      庄子(東北大)、渡邉(METI)
  オブザーバ:村上(原電)、野村(関電)、橘川(東芝)、清田(原電)、村山(日立)、
       横田(三菱重工)、酒谷(IHI)、浦辺(鋼管計測)、小崎(電中研)、
       小林(IHI)、稲垣(東電)          (以上、敬称略)
  事務局:佐藤、和田
4.配布資料
  22−1    第21回原子力専門委員会議事録(案)
  22−2    第20回発電用設備規格委員会議事録(案)
  22−3−1 原子力専門委員会投票(No.26)の結果の通知について
  22−3−2 原子力専門委員会活動方針の改定方針(案)
  22−3−3 原子力専門委員会活動方針改定タスクグループ委員
  22−4−1 専門委員会 運営規約見直し検討(案)
  22−4−2 専門委員会 運営規約のうち「第6条下部組織」に係る改定(案)
  22−5−1 原子力専門委員会 運営内規(案)
  22−5−2 原子力専門委員会 分科会委員(案)
  22−5−3 原子力専門委員会 委員
  22−6    コンクリート製格納容器規格分科会の設置について
  22−7−1 配管破損防護設計規格(案)について
  22−7−2 配管破損防護設計規格(案)(本文および添付)
  22−7−3 配管破損防護設計規格(案)(解説)
  22−8−1 コンクリートキャスクの概要について
  22−8−2 キャニスタ蓋溶接部に対する適用非破壊検査及び構造評価手法のまとめ
  22−9    設計・建設分科会報告
  22−10   材料分科会報告
  22−11   溶接分科会報告
  22−12   認証・認定分科会報告
  22−13   発電用原子力設備規格 序文(案)

5.議事
(1)前回議事録の確認
   前回議事録案の確認を行った結果、訂正事項はなく承認された。
(2)第20回発電用設備規格委員会報告
   事務局が第20回発電用設備規格委員会の審議状況を報告した。また、ITERに関
  しては検討体制を含めて今後発足する準備会で議論することになったことを樋口委員
  が説明した。
(3)原子力専門委員会活動方針改定タスクグループの設置に関する書面投票結果の報告
   書面投票の結果、活動方針改定タスクグループの設置が承認されたことを事務局が
  報告した。また、活動方針の改訂に関する方針を専門委員会からタスクグループに明
  示すべき、などの参考意見が出されたことを紹介した。
(4)原子力専門委員会 活動方針の改定に関する審議
   タスクグループ設置に関する書面投票の際の参考意見に基づき、本陣副委員長が活
  動方針の改訂に関する基本方針案を説明した。審議の結果、規格策定方針(活動方針)
  をタスクグループで策定するような表現になっているので、タスクグループでは原案
  を検討し、専門委員会に諮るように修正の上、了承された。また、運営規約に基づい
  て委員長と副委員長の協議の下に選任された委員が資料22−3−3に基づき、紹介
  された。
(5)専門委員会 運営規約の改定に関する審議
   第20回発電用設備規格委員会で報告された専門委員会運営規約見直し検討結果を
  樋口委員が報告した。委員定数は25名で現状通りとし、委員の任期は1期2年で4
  回まで再任が可能なよう変更することが妥当であるという内容であった。また、分科
  会及び作業会の役員/委員の選任方法と任期を明確にした改訂案を森下幹事が説明し
   た。本件について挙手による採決を行った結果、出席者全員の賛成で了承された。
   また、火力専門委員会との調整については役員一任で進めることが了解された。
(6)原子力専門委員会 運営内規に関する審議
   前回の専門委員会審議を受けて、専門委員会委員が分科会、作業会、タスクグルー
  プのいずれかの委員を兼務することを推奨する運営内規案を森下幹事が説明した。挙
  手による採決を行った結果、出席者全員の賛成により承認された。
(7)分科会委員の承認
   任期満了による再任候補、委員交代による新任候補、専門委員会委員の分科会
  等の兼務を推奨する運営内規に基づく新任候補を以下の通り事務局が紹介した。
  挙手による採決を行った結果、出席者全員の賛成により新任及び再任候補が承認
  された。この結果、各委員の分科会兼務状況は、資料22−5−3の通りとなった。
   材料分科会             再任 稲垣武之委員
   設計・建設分科会          新任 高橋由紀夫氏
   維持規格分科会          新任 酒井信介氏
   使用済燃料貯蔵施設分科会   再任 大西一成委員
                        新任 三木俊也氏
   認証・認定分科会          新任 森田信昭氏  退任 高橋正道委員
   配管破損防護設計規格分科会  新任 高橋由紀夫氏
(8)コンクリート製格納容器規格分科会の設置に関する審議
   本陣副委員長がコンクリート製格納容器規格分科会の設置を提案し、挙手によ
  る採決の結果、出席者全員の賛成により書面投票に諮ることが承認された。また、
  分科会委員等のコンクリートの専門家に専門委員会委員として就任していただく
  よう依頼することが了解された。
(9)配管破損防護設計規格案に関する審議
   配管破損防護設計規格分科会野村副主査、橘川幹事、村山委員、上田委員、横田
  委員が配管破損防護設計規格案の詳細説明を行った。審議の結果、次の通り対応す
  ることとなった。
   ・本規格案では漏えい検知可能なき裂長さを評価するにあたって通常運転時の荷重
    として管軸方向0.5Smの膜応力を設定しているが、これは保守的な設定なのか、と
    の質問が出された。本件については、対象配管は軽水炉の高エネルギー配管であ
    り、曲げモーメントも考慮すれば0.5Sm以上になることと、本規格は設計基準であり
    評価作業を単純化していることが説明された。なお、別途分科会で回答書を作成す
    ることとなった。
   ・ジェットインピンジメント評価において、プラント安全機能の維持に関する判定ブロッ
    クは他の判定ブロックとは異なり、具体的な判断基準がない。安全機能の維持に
    関する判定はプラント設計としての判定か、との意見が出された。本件については、
    安全機能の維持とはプラント設計の要求事項として設計時に要求されるものなの
    で本規格の対象外とし、安全機能の維持に関する判定フローの部分の枠は破線
    に修正することとなった。

   上記回答書を添付した上で審議内容を反映した規格案を書面投票にかけることにつ
  いて挙手による採決を行った結果、1名を除く出席者の賛成により承認された。
   この他の主な質疑応答は次の通り。

   ・エロージョン・コロージョン対策について具体的な対応の条件を明記すべきでは
    ないか、との意見が出された。本件については、サリーの給水配管破断事故の対
    応として運転管理面で必要な対応がとられていることと、エロージョン・コロー
    ジョン対策については配管設計の範疇であり本規格の範囲外であることから前提
    条件にエロージョン・コロージョン対策が採られていることと明記していること
    が説明された。
   ・ドイツのブルンスビュッテルや浜岡の例があるように、水素爆発は瞬時破断であ
    りLBBは成立しない、水素爆発は対象外であることを明記すべきではないか、
    との意見があった。本件について、水素爆発は瞬時に発生し破壊に至る現象であ
    り検討の対象としていない、水素爆発の原因究明、発生防止については別の場で
    議論されているところであり、本規格で取り上げるのは早計であることからふれ
    ていないことが説明された。
(10)コンクリートキャスク構造規格案に関する審議
   使用済燃料貯蔵施設分科会酒谷幹事が前回の専門委員会の審議を受けて、コンクリ
  ートキャスクの概要とキャニスタ蓋溶接部に対する適用非破壊検査/構造評価手法に
  ついて説明した。
  主な質疑応答は次の通り。
  ・オーステナイト系ステンレス鋼には破壊靱性値が要求されていないにもかかわらず
   J積分を適用することについて考え方を整理して欲しい、との意見が出された。本
   件についてはキャニスタ蓋部の構造上、不完全溶け込み部があるため、破壊力学的
   評価の適用にあたっては、不完全溶け込み部を亀裂に含んだ想定欠陥として評価す
   ることを分科会で検討しているとのことであった。これに対し、島川委員より、弾
   塑性破壊力学を適用するのではなく塑性崩壊の評価で良いのではないかとのコメン
   トがあり、分科会ではこの点も踏まえ、また個別に協議することにより検討を進め
   ることとなった。
  ・キャニスタの密封境界部に耐食性を考慮して採用を検討しているオーステナイト系
   スーパーステンレス鋼については特認対応をとるのか、との質問が出された。本件
   については、ASMEの動向を見極めながらJSME規格に取り込まれるよう同材料
   に関するデータを添えて材料分科会に提案する予定とのことであった。
(11)設計・建設分科会報告
   設計・建設分科会本陣主査が第3回講習会のアンケート集約結果と講習会参加者数
  /規格購入数一覧表を説明した。規格購入状況について、計画数に未達の企業につい
  て追加申込を受け付けていることが紹介された。
   また、講習会参加者や規格購入者等から寄せられた質問に対する回答基準としてま
  とめた「規格に関する質問対応について(案)」については、今回は紹介に止め、次回
  の専門委員会で審議することが本陣主査より提案され、了解された。規格に関する質
  問については本書の承認をもって対応することとなった。
(12)材料分科会報告
   材料分科会村上主査が「新規材料を取込む場合のガイドライン」に関する検討状況
  と「設計降伏点と設計引張強さの設定」に関する検討状況について報告した。
(13)維持規格分科会報告
   維持規格分科会小山幹事が維持規格(2002年改訂版)に関する出版準備状況を報告
  した。
(14)溶接分科会報告
   溶接分科会樋口委員が溶接規格改定案の検討状況と今後の予定について報告した。
(15)認証・認定分科会報告
   認証・認定分科会樋口主査が認証・認定規格案の検討状況について報告した。
(16)その他
   渡部委員長が維持規格(2002年改訂版)の序文案を説明した。意見等がある場合に
  は別途事務局または委員長に連絡することとなった。

6.次回開催予定
   日時:2002年6月6日(木)13:30〜17:00
                                                  以 上