第59回 発電用設備規格委員会 原子力専門委員会 議事録

 

1.日 時:2010年4月20日(火)13:30〜17:30

2.場 所:日本機械学会 第4&5会議室

3.出席者:(委員25名中、出席者22名;敬称略)

小山(MHI)、永田(日立GENE)、堂崎(日本原電)、森下(JAEA)、三木(富士電機システムズ)、山田(中部電力;鈴木代理)、植田(原安委)、小木曽(カワサキプラントシステムズ)、橋本(発電技検;吉田代理)、高橋(東電;飯井代理)、大東(国則代理)、船田(JNES)、齋藤(原技協)、三浦(JSW)、鬼沢(JAEA)、鹿島(電中研)、藤澤(保安院)、野村(関電)肥田(中部プラントサービス)、町田(テプシス)、増井(東電)、鵜飼(東芝;平山委員代理)、

欠席者:高橋(電中研)、粟飯原(東大)、兼近(鹿島建設)

説明者/オブザーバー:朝田(MHI)、山本(東芝)、下条(神戸製鋼)、阪田(OCL)、杉江(原技協)、小林(東電)、大坂(日立GENE)、

事務局:高柳

4.配布資料

59−1  :第57回原子力専門委員会議事録案

59−2−1:「材料規格改訂方針検討タスク」の検討状況

59−2−2:「材料規格(2008年版)」の改訂方針の提案

59−3−1:使用済燃料貯蔵施設規格 金属キャスク構造規格 事例規格 密封容器及び中間胴用材料に関する規定

59−3−2:原子力専門委員会 金属キャスク構造規格関連の材料に関する意見募集結果に対する回答

59−4  :発電用原子力設備規格 維持規格 耐圧試験規定の見直し

59−5  :CCV規格改訂案 発電用設備規格委員会に対する回答案

59−6−1:材料規格改訂対応 JIS材−ASME材 対応表

59−6−2:使用する材料の規格

59−6−3:材料規格Sm値等の案

59−6−4:材料規格改訂案原子力専門委員会書面投票対応案

 

5.議事内容

(1)開会

 小山委員長が委員会開会を宣言した。

 

(2)出席者紹介

 出席者全員の自己紹介を行った。

 

(3)議事次第確認

 議事次第案の確認を行い、変更の提案はなく、承認された。

 

(4)前回議事録確認【資料59-1

前回議事録案については既に事務局から関係各位に送付済であるため、内容紹介は省略したが、承認された。

 

(5)材料規格改訂方針案に関する審議【資料59-2-1,2,6-1,2,3

材料規格改訂方針検討タスク」の齋藤主査、材料分科会の山田主査より材料規格改訂方針検討タスクにおける検討状況並びに材料規格一次改訂方針案に関する説明が行われた。議論の結果、以下の通り材料規格一次改訂方針案が委員全員の賛成により承認された。

 

@          資料59-2-2の「材料規格」の改訂方針と改訂方針採用理由一覧において、現在継続検討中としている1-17,1-19,1-21,1-22を除き提案どおりの改訂方針で進めることが承認された。(1-21については、資料中では継続審議中とはなっていなかったが、材料分科会主査からの修正提案があり、修正されたもので審議された。)

A          ただし、改訂方針の欄で方針としての表現にふさわしくないものがあるので、改訂方針採用理由の欄に記載された内容を加味したうえでの改訂方針とすることで承認された。

 

 また材料分科会からは上記方針を踏まえた材料規格改訂案(先ずは使用する材料の規格の表、各許容応力表、ASMEから取り込むE及びαの表等と材料規格改訂版根拠データ集)を作成次第、次回以降の原子力専門委員会に書面投票提案することになった。主な議論は以下の通り。

 

          資料59-2-210/17頁での内容は得られた材料データからいかにしてSu値等の規定値を定めていくかを説明したものであり、一方11/17頁の内容はJSMEASMEの許容基準における材料の崩壊限界の相違である。両者は内容が異なるので、混同しないようにすべきである。→ご指摘のとおりであるが、11/17頁の内容は、ASMEの様にSu値を1.1倍した場合の許容値を採用した場合、極くまれとは思われるが、設計・建設規格2007年追補版での究極強さを超える場合が発生することを示したものである。

          Su値については今回の改訂(一次改訂)では設計・建設規格2007年追補版の値を用い、ASME規格ではトレンド法を用いた値を1.1倍したものとなっているとすると、Sm値とSu値との関係が1/3のような関係ではなくなるということか。→設計・建設規格及び旧告示501号では日本電気協会のSu値検討会の1%破損確率ベースを採用してきたが、Sm値算定時にSu,Syを基にした決め方はしていない。従来より、SmSuの関係は1/3とはなっていない。

          常温部分でのSu値、Sy値についてはJIS材の規格値としてのSu値、Sy値と整合させるとのことであるが、わざわざJIS材の規格値と整合させる理由はなにか?→材料調達はJIS材で行うため少なくとも常温では規格値のSu値、Sy値と整合させるべきと考えたものである。

          資料59-2-2の「材料規格」の改訂方針と改訂方針採用理由一覧における、現在継続検討中としている1-17,1-19,1-21,1-22の改訂方針の対応状況と見通しはどのようなものか?→対応を急ぎ、次回以降対応案を提案したいと考えている。材料規格一次改訂方針案に間に合えば反映する。

 

(6)金属キャスク構造規格案に関する審議

 

(6)金属キャスク構造規格案に関する審議

(6−1)事例規格 密封容器及び中間胴用材料に関する規定【資料59-3-1

使用済燃料貯蔵施設分科会の下条委員より事例規格 密封容器及び中間胴用材料に関する規定改訂案に関する説明が行われた。本案は一度原子力専門委員会の書面投票を実施しているが、線膨張係数についてASME 2009addendaの数値を今回新規に取り入れており、技術的な変更に該当するため、原子力専門委員会の再書面投票を実施することが委員全員の賛成により承認された。投票期間は3週間程度、511日を投票期限、また本日の審議結果を踏まえて必要に応じて記載内容の見直しを図ることとした。主な議論は以下の通り。

 

          SA-203Gr.ESmについてJIS圧力容器規格等を踏まえて275℃を260℃に読み替えるとのことだが、この表の記載では275℃まで使用可能と普通は読まれてしまう。→表の温度レンジの記載は以前バスケット材料の投票で既存規格との整合性を考慮するべきとのコメントを受けたものである。

 

(6−2)材料に関する意見募集結果に対する回答【資料59-3-2

使用済燃料貯蔵施設分科会の阪田委員より金属キャスク構造規格関連の材料に関する意見募集結果に対する回答案に関する説明が行われた。議論の結果、本案に関する材料専門委員会の意見を頂戴し、それを踏まえて再度検討することになった。主な議論は以下の通り。

 

          今回の質疑応答案件のアルミ材料に関しては、JIS規格相当材とする海外規格が存在するが、化学成分は同等であるものの熱処理規定について該当するものがない点が気になる。

          考え方としてJIS規格仕様値(化学成分および機械的性質)を要求し、仕様値を満足するために相当する海外規格材料に熱処理規定を追加することとなる。これは、今までの質疑応答案件でも考えている追加要求事項により仕様値を満足させる考え方なので、いまと同じ考え方であり問題ないのではないか。

          過去告示501号の質疑応答で、熱処理を変更した場合に、ミルシートの材料名に「Modまたは改」を記載してもよいとあるが、そのような場合の機械学会での対応のルールが必要かもしれない。今回は質疑応答案件なので、質問に対して答えることになるが、事例規格などで特殊な材料の場合には議論が必要かもしれない。

          「鍛造材(B247)規格には必要性がない等の理由で規定されていないと考えられます。」とあるが、推定ではなく、きちんと調査するべきではないかとの意見があったが、国内アルミメーカに問い合わせた結果であるとのこと。

 

(7)維持規格 耐圧試験規定改訂案の審議【資料59-4

維持規格分科会の野村主査、補修作業会の山本主査より維持規格 耐圧試験規定改訂案に関する説明が行われた。本件、原子力専門委員会の再書面投票が行われ、反対票が投じられたが、議論の結果、反対票は取り下げられ、委員全員の賛成により改訂案並びに規格委員会の書面投票に入ることが承認された。

 

(8)CCV規格改訂案に関する審議【資料59-5

コンクリート製格納容器規格分科会の小林幹事、大坂委員よりコンクリート製格納容器規格改訂案の規格委員会書面投票コメントに対する回答案に関する説明が行われた。議論の結果、一部内容の修正を行い、本案で規格委員会に回答を行うことが委員全員の賛成により承認された。主な議論は以下の通り。

 

          対応の透明性に関する更意見回答については明確化を図るため最初と最後の数行程度に修正する。

          員の中には出張等に要する時間の制約から、簡単に分科会等の場に出席することが困難な方がいる。例えばTV議等を利用して分科会等に参加することも、今後検討する必要があるのではないか。→原子力専門委員会幹事会にて検討する。

          異常時の説明について、規格本文別表4の備考に記載する案としているが、回答案では「上欄に掲げる荷重」に対する説明となるので、表全体に対する荷重の説明となる様に修正すべきではないか。→「なお、この表において、異常とは、冷却材喪失事故(加圧水型原子炉においては1次冷却材喪失事故)をいう。」と修文する。

 

(9)材料規格改訂案に関する審議【資料59-6-4

材料分科会の山田主査より材料規格2008年版Part2及びPart3 JIS規格年版の読替規定改訂案に関する原子力専門委員会書面投票対応案に関する説明が行われた。議論の結果、対応案並びに本案で規格委員会書面投票を実施することが委員全員の賛成により承認された。

 

以上