第47回 発電用設備規格委員会 火力専門委員会 議事録

             

1.   日 時:2009年2月18日(水)1330分〜1600

2.   場 所:日本機械学会 第1会議室

3.   出席者:(委員22名中、出席者20名(うち代理者1名)、欠席者2名)

木村(NIMS)、浜田(東電)、藤田(三菱重工)、野本(東大名誉教授)、三好(カワサキプラントシステムズ)、田村(火原協)、吉田(発電技検)、西村(日立)、椎名(ロイド)、大橋(IHI)、三輪田(中電)、高須(日本電気協会)、山下(関電)、中垣(早大)、松本(東芝)、高塚(保安院)、西口(神奈川工大)、三村(新日鐵)、山本(電中研)

代理人:相田 [山下(バブ日立)]

欠席者:和泉(富士電機システムズ)、川端(HSBジャパン)

オブザーバ:茂田井(東電)

事務局:稲垣(記)

 

4.   配付資料

47−1 .第46回火力専門委員会議事録()

47−2 .分科会委員案

47−3 .第47回規格委員会議事録(案)

47−4−1.材料分科会報告

47−4−2.構造分科会報告

47−4−3.溶接分科会報告

47−5 .火力専門委員会No.45 書面投票 意見対応(案)

47−6 .材料専門委員会 投票(No.01)の結果の通知について

47−7 .JESC 第17回技術会議 議事録

47−8 .発電用火力設備規格「基本規定」案 公衆審査計画

47−9 .火力設備配管減肉管理技術規格(2009年版) 出版計画

4710 .配管減肉分科会(合同開催)第1回 議事録(案)

 

参考-1 委員名簿(出欠)

参考-2 ASME BPV Code 2008a Section I PG-26

 

5.   議事

(1)      前回議事録確認                                                                   [資料47-1]

前回議事録(案)について確認を行なった結果、意見等は特になく、議事録案は承認された。

 

(2)  分科会委員・役員の承認                                                         [資料47-2]

溶接分科会より、新副主査候補として欅田委員 (三菱重工業)が推薦されていることが報告された。配管減肉分科会より、新任委員候補として尾崎 宏氏(東京電力梶jが推薦されていることが報告された。

  上記の役員及び委員の選任について審議し、挙手による採決を行った結果、両候補とも出席委員全員(20名)の賛成で承認された。

 

(3)  規格委員会、分科会他報告

(3−1)発電用設備規格委員会報告                                                   [資料47-3]

事務局が、第47回規格委員会の審議内容のうち、火力専門委員会に関連する内容を報告した。

 

(3−2)材料分科会報告                                                                                       [資料47-4-1]

木村委員長(材料分科会主査)が、第50回材料分科会(H21.1/29)の審議事項および決定事項について下記の通り報告を行った。次回は2009年4月17日(金)に行う。

         火力専門委員会投票No.45「基本規定(案)」の分科会審議状況

         JSME火力設備規格本体200X年版の改定状況及び次回改定作業の確認等

 

(3−3)構造分科会報告                                                               [資料47-4-2]

浜田副委員長(構造分科会主査)が、第59回構造分科会(H21.1/30)の審議事項および決定事項について下記の通り報告を行った。次回は2009年4月10日(金)に行う。

         火力専門委員会投票No.45「基本規定(案)」の分科会審議状況

         JSME火力設備規格本体200X年版の改定状況及び次回改定作業の確認等

 

(3−4)溶接分科会報告                                                                                [資料47-4-3]

茂田井氏(溶接分科会幹事)が、第38回溶接科会(H21.2/2)の審議事項ならびに決定事項について下記の通り報告を行った。次回は2009年4月14日(火)に行う。

         火力専門委員会投票No.45「基本規定(案)」の分科会審議状況

         JSME火力設備規格本体200X年版の改定状況及び次回改定作業の確認等

 

(4)      その他報告

(4−1)書面投票の報告                                                                                [資料47-5,6]

         木村委員長及び事務局が、火専投票No.45「発電用火力設備規格「基本規定」案(2008年版)の可決」の報告と、可決の結果、規格投票No.102として書面投票が開始されたことを報告した。

         事務局が、材専投票No.1「材料専門委員会 委員長の選任」の結果、増山候補が委員長に推薦されたことの情報を提供した。

 

(4−2)JESC(技術会議・本会議)の報告                                                             [資料47-7]

         事務局が、「発電用火力設備規格(2008年版)本体」について、JESC技術会議(H20.12/4)での省令適合性に関する審議を踏まえ、JESC本会議(H21.1/8)で省令適合性の承認を受けたことを報告した。

         JESC開催予定で、次回本会議(H21.3/24)時はJSME案件の審議はないことと、次回技術会議はH21.4/6()に開催されるとの情報が提供された。

 

(5)      審議事項

(5−1)火力設備規格2008年版の講習会計画について

         木村委員長より、各分科会に講習会資料作成を依頼することが提案され、了承された。

         次回火力専門委員会開催時に、講習会開催スケジュール案の具体化に向けて順次対応していくことが確認された。

         基本規定は現在規格委員会の書面投票中であるため、これが可決された場合に講習会資料に含めることが確認された。

         講習会の開催にあたっては、2008年版規格本体に関する部分と、基本規定との位置づけを明確にして進めることが確認された。

 

(5−2)発電用火力設備規格「基本規定」案 公衆審査計画                                   [資料47-8]

         事務局が、基本規定案が規格委員会で可決された場合、規格委員会運営規約第8条第3項に基づき、一般公衆の意見が募集されることを報告した。

 

(5−3)火力設備配管減肉管理技術規格(2009年版) 出版計画                           [資料47-9]

         事務局が、配管減肉規格2009年版)は現在公衆審査中であるが、公衆審査で特段の意見がない場合、規格委員会への報告並びに出版の手続きとなることを報告した。

         平成21年度より、発行部数・定価の決定は出版センターに業務移管されることが報告された。今回は初のケースとなるが、従前どおり「発行部数」「発行予定」等の出版計画について火力専門委員会で審議し、規格委員会で承認されたものを推奨することとした。審議の結果、初版印刷300部、2009年6月発行予定を推奨することが了承された。

 

(5−4)火力設備規格200X年版の改訂作業 (ASME2008Ad.取り入れ、SI値対応等)

浜田副委員長より、火力設備規格200X年版改訂に先立ち、ASME2008 addendaのSI/米国慣用単位系の値の扱いに、課題があることが説明された。

審議の結果、各委員の知見を持ち寄り、分科会での検討も加え、次回審議することとした。

主な審議意見は以下の通り。

         ASME Sec.T、Sec.[ div.1B31.1を参照したところ、米国慣用単位系の数値にSI値が括弧書きされているが、数値が微妙に異なっている。火力設備規格2008年版作成にあたっては、従前どおり有効桁数を併せる方法を採用し、この問題に対処した。200X年版の対応案としては、小数点第一位で併せる方法や、例えば2.54mm1/10in)と併記する方法も考えられるが、一長一短があるので審議したい。(浜田副委員長)

         例えば2.54mmと規定が合った場合、製作上は2.54mmに合わせる様な測定(マイクロメータの使用等)を毎回行うことになる可能性がある。(吉田委員)

         実例で、JISUTCalibration Holeは最近3mmが定着しつつある。一方、規格の原文は1/8inであるため、本来は3.2mmの筈である。(吉田委員)

         少なくとも、1/8in1/16in等で、火力・原子力のJSME規格どうしで数値が違っている部分があることは、問題だと思う。(吉田委員)

         ひとつの尺度として、安全側になるような数値の丸め方を考え、規格化する方法も考えられる。ただし、元々の技術的根拠を踏まえる必要がある。(高塚委員)

         数値を丸めることに問題が発生しているのであれば、規格としては技術的に基づく数値を根拠として定め、使用者の判断により安全サイドの数値で製作するという方法も考えられる。(高塚委員)

         少なくとも、ASMESI値の直接使用は、ASME内でも不整合があるので望ましくない。(浜田副委員長)

         安全側での製作の考え方は一理あるが、強度計算上の問題が懸念される。規格と製品の不整合が、事実として発生してしまう。(椎名委員)

         ASME1983版頃と思われるが、それまでInternationalSI Unit移行に積極的?だったASMEが、当該バージョンでUS Customary Unitだけにするとしたことがあった。その理由は当時良く分からなかったが、その理由を調べることも何かの紐解きになるのではないかと思う。(椎名委員)

         実際に、規格を使用する現場の意見も重要だと思う。実態を踏まえたものを提案すべきと思うので、可能な委員は、次回までに現場の意見を収集して欲しい。(田村委員)

         そもそも、ASMEは当初米国慣用単位系の使用を表明し、SI化の対応は後手に廻っていると思われる。現時点でも、対応には疑問が残る箇所が散見される。日本はSI単位系を土台にしているので、ASMEを無理に反映しなくても良い部分があると思われる(吉田・椎名・高塚委員)。

 

(5−5)火力配管減肉分科会の今後の活動について                                         [資料47-10]  

a.       今後の活動方針

浜田副委員長(配管減肉分科会主査)が、第1回配管減肉分科会の議事録をベースに、今後の活動方針について各委員に意見を求めた。審議の結果、各委員の知見を持ち寄り、あるべき姿を継続検討することとした。

主な審議意見は以下の通り。

       新検査方法は現時点の最新のものを反映したので、提案は当面ないと想定される。(浜田副委員長)

       P-SCC U-2研究分科会の成果を、必要に応じ反映することになるが、火力側の規格の改訂要求が出てきてから対応することが想定される。(浜田副委員長)

       火力と原子力共通の配管減肉管理規格(CA1)については、機能性規格であるため、JESC審議は不要と考えられる。配管減肉管理技術規格(TB1)は、技術規格であるため省令適合性のJESC審議が必要と考えられる。(浜田副委員長)

       今後のデータ蓄積予定など、減肉速度表の追記を計画した方が良いと思われる。(西口委員)

       一般論で、3〜5年に1度規格を見直すという考え方がある。本規格に関する改定必要性は個別に審議必要だが、必要に応じ修正するというスタンスは必要。(野本委員)

 

b.       配管減肉管理技術規格(TB1)の扱い

2006年版は、早急の発行が必要とされたため、直接原子力安全・保安院殿に審査を依頼した。2007年版は、同じルートでの申請が必要と考え、原子力安全・保安院殿で審査中の状態である。現在、規格制定の緊急性は回避されたと考えられることから、通常の審査フローを適用するよう、以下の提案があり、挙手により出席者全員の賛成で可決された。次回規格委員会に提案する。

   STEP1−配管減肉技術規格2007年版は、既に原子力安全・保安院殿に審査依頼中であるため、必要に応じ追加説明等を行い、引き続き審査基準としての評価をお願いしていく。

   STEP2−配管減肉技術規格20082009年版は、2009年版をJESC殿での省令適合性評価、JESC殿から原子力安全・保安院殿への活用申請をお願いすることで、通常のフローに一本化する。

 

なお、現状の配管減肉技術規格のステータスは、以下の通り。

   2006年版:発刊済み:原子力安全・保安院殿の審査基準として評価(endorse)済み。

   2007年版:発刊済み:原子力安全・保安院殿の省令適合性と活用申請依頼中。データ量を増やして減肉速度表を変更し、より適切な管理が出来るようにしたもの。

   2008年版:制定済み(印刷は見送り)、活用申請は2007年版審査待ち。新検査方法を追加したもの。

   2009年版:公衆審査中。新検査方法を追加したもの。

 

(5−6)材料専門委員会の今後の活動についての要望、提案について                                   [資料 参考-2] 

木村委員長より、材料専門委員会に諮りたい項目をまとめ、火力専門委員会として審議を依頼する提案がされ、了承された。具体的提案項目は、現時点で以下の2件だが、事務局が随時受け付けることとなった。

         2008 addenda PG-26について、CSEFの溶接継手の強度低減係数が510℃以上は全て0.50に変更となり、影響が大きい。材料専門委員会にも検討を依頼する。(木村委員長)

         PG19でも同様のことが発生しているため、材料専門委員会にも検討を依頼する。構造分科会でも作業進捗に併せて確認・検討する。(浜田副委員長、吉田委員)

 

(6)      その他

火力専門委員会投票No.45「基本規定」(案)の意見のうち、丸ボイラと長方形管寄せの扱いについて、意見交換があった。

         基本規定の現在の案は、現行の解釈にあってJSME規格に無い部分は補うという当初の基本規定策定方針に沿って、丸ボイラと長方形管寄せで規格本体に無いJISを参照している部分があるが、基本規定は規格本体を使用することを大前提としていると考えると、違和感がある。

         規格の作り方として、ニーズのあるものは反映し、今後利用が見込まれない規格は対応を控えるという考え方もあるので、丸ボイラを基本規定に記載するのは、本当に必要な条項か疑問がある。

         例えば、ボイラ本体と所内ボイラ(丸ボイラ型式の場合)への規格の適用を考えた場合、設備が縦割りで構成されるため、適用規格も縦割りで適用できる。規格の一貫性は非常に大事であるが、適用の線引きが現実的に可能と考えられる。

 

6.   次回開催予定

 日 時:2009年5月22()13:30

 場 所:日本機械学会 第1会議室

    以 上