7回 発電用設備規格委員会 材料専門委員会 議事録

             

1.日 時:2010526日(水)1330分〜1730

2.場 所:日本機械学会 第1会議室

3.出席者:(委員24名中;出席者20名(代理2名),欠席者4名)

増山(九工大)、高橋(電中研)、木村(NIMS)、吉田(発電技検)、山田(中電)、安藤(横国大)、田村(バブ日立)、伊勢田(住金)、澤田(NIMS)、船田(JNES) 、椹木(住金テクノロジー),平野(三菱重工)、藤森(日立GE)、木原(ベストマテリア),中城(東芝)、南(NKKシームレス鋼管)、石毛(IHI)、浅山(JAEA

代理人:広田 [田中(日本製鋼所)] 、雨宮 [尾崎(東電)]

欠席者:駒井(三菱重工)、三村(新日鐵),三枝(電中研)、中曽根(東理大)

オブザーバ:阪田(OCL),大谷(三菱重工)

事務局:高柳、稲垣(記)

 

4.配付資料

資料71. 材料専門委員会(第6回)議事録

資料72. 委員名簿

資料73. 規格委員会(第52回)議事録

資料74. 溶接継手検討タスクグループ検討状況,第5回 溶接継手検討タスクグループ議事録

資料75.材料専門委員会検討課題(平成21827日)

資料76.新規材料の取り込み指針等に関する比較表 (関連ふくみ(1)(3)

資料77.材料現象に関する解説(非強制規格)

資料78.高速炉規格における新材料規格化について(案)

資料79(1).金属キャスク構造規格関連の材料の関係に関する意見募集結果

               −(2).金属キャスク構造規格関連の材料の関係に関する意見結果回答(案)

 

5.議事

(1)   議題および前回議事録確認       【資料7-1

議題の確認を行い、追加・変更の提案はなく了承された。

前回議事録(案)について確認を行なった結果、意見等は特になく、議事録案は承認された。

また,委員会開催時点で参加人員は19名であった(欠席4名(うち連絡なし2名),遅刻1名)。前回お願いしたにも関わらず欠席者が多めなので,次回以降,再任審議がなくとも出欠状況表を添付する事となった。

 

(2)   専門委員会委員、役員の承認

(2−1)専門委員会委員の承認       【資料7-2

           祐川委員の退任が報告された。

 

(3)   規格委員会報告

(3−1)発電用設備規格委員会報告    【資料7-3

事務局が、第52回規格委員会の審議内容のうち、特記事項及び材料専門委員会に関連する内容を報告した。

 

(3−2)その他報告                       【資料7-4

溶接継手検討タスクグループの活動状況が報告された。主な確認事項は以下の通り。

検討に必要なデータの取扱いについて,多くの側面から意見交換があった。高橋副委員長がまとめ,次回材料専門委員会で提案・審議する事となった。併せて,関係者に協力依頼があった。

 

その他の意見交換は以下の通り。

前回議事録で,「Cr-Mo鋼,CSEFを検討対象とする」となっているが,今回の資料にある通りオーステナイト鋼等の状況も継続して見ている。まだ検討対象を完全に限定はしていない。

ASMEでは「CSEF鋼」「Cr-Mo鋼」等と区分けしているのに対して、タスクグループでは2.25Cr-1Mo鋼,Gr91材,Gr122材等,個別データで検討している。今後、まとめ方について議論していく。

CSEF鋼の溶接継手のデータは強度低下の傾向が確認されているが,母材のデータはまだはっきりしていない。引き続き,情報収集に努める。

タスクスケジュールは,関連他機関との兼ね合いがあり流動的だが,年内にはまとめる方向で考えている。

 

(4)   審議事項

(4−1)RQ09-C2-001材料(設計値)規格化申請に関する事項     【資料7-5,6-(1)(3)

材料(設計値)規格化申請に関する事項(火力,原子力,金属キャスク)について,各発行済み規格の材料規格化に関する比較表が提出された。審議の結果,決定した事項は以下の通り。

火力,原子力,金属キャスクの新規材料取り込み要領の比較表について,引き続き整理・検討する。(火力:木村委員,原子力(軽水炉):山田委員,原子力(高速炉):浅山委員,金属キャスク:三枝委員,超伝導マグネット:高橋副委員長)

 

主な意見交換は以下の通り。

P15-16の非クリープ領域/クリープ領域,常温以下/常温以上の部分について,多少の表現の違いはあるが,技術的内容は基本的に同等である。規格の作り方が異なっている部分である。

3規格とも,ASME SecU Part Dを元にしている。時系列的に,@火力,A原子力,B高速炉で順次修正・加筆されていったと考えられる。

P18 原子力 10.ボルト材の常温以下の降伏点は,1/5×SY1/4×SYの誤記である。次回改訂で反映する。

P7 高速炉規格で9.許容引張応力(ボルト材以外)に相当するのは,Sではなく,S0ではないか。

クリープのデータ整理方法や,引張強さの平均値の出し方等で,実務ベースで迷う部分があると考えられる。データの解析方法についてJSMEルールとして追記した方が良い部分がある。

非クリープ領域でしか使用しない材料に対し,クリープデータの提出は不要と思うが,現行規定では分からない。また,クリープ領域とする温度の条件設定,クリープデータの時間規定なども整備が必要と思う。

 

(4−2)RQ09-C2-002材料現象に関する解説(非強制規格)     【資料7-5,7

材料現象に関する解説について,審議された。決定した事項は以下の通り。

ASME委員会資料および直訳資料を元に,材料現象に関する解説案の原案作成について,賛成19,反対0,保留0で可決された。また,規格委員会に対しては,材料専門委員会の報告に反映する事となった。

原案作成作業のため,事務局が,ASME委員会資料および直訳資料を各委員に配布する事となった。

各委員が,作業を希望するところを申し出て,希望者がいないところ等の調整は,増山委員長が指名することとなった。

 

主な意見交換は以下の通り。

機械工学便覧や,発電技検にも材料に関するまとめ資料があるので,なぜASMEを翻訳するという形で作成する必要があるのか分からない。

JSME規格はASMEをベースにしたものなので,材料に関する解説を取り込むことで一貫性が出るように思う。もちろん,専門性を元に日本の実情を踏まえて追記・変更することは結構だが,ASMEをベースにしないとなると,各委員の負担が大きくなりすぎる事を懸念している。

「発電用」という視点の解説書があった方が良いように思い,提案しているもの。

JSMEで加筆した解説書を英訳し,ASMEに送付して取り入れてもらうという案も考えられる。

ASMEの著作権は,取り込み量で規定があり,算出方法が決まっている。ただし,これまでは規格本にする場合のみが該当し,コードケースで適用された例はなく,発行形態によってはASMEには支払いようがなくなる。

運営規約(審議要領2(1))では,新規規格の発行必要性は規格委員会の決定事項であるため,いずれかの時期に規格委員会の承認を取る必要がある。

 

(4−3)RQ09-C2-003既存設計規格の中の材料関連事項の見直し          【資料7-5

既存設計規格の中の材料関連事項(物理的性質データ等)の見直し方法について,関係者からニーズがあれば対応することとなっており,現時点では要望が寄せられていない事が確認された。

 

(4−4)設計・建設規格第U編高速炉規格における新材料規格化について  【資料7-8

高速炉で,現在の規格にない材料(2材種)の新規登録を計画していることの説明があった。決定した事項は以下の通り。

資料を追加し,次回継続審議とする。

ノウハウの関係で書面提出が難しい部分については,今回同様パワーポイントの利用等で工夫すること。

 

主な意見交換は以下の通り。

改良9Cr鋼を使用するとあるが,冷間引抜のままで使用した場合には強度低下が懸念されるため,現行の規格をそのまま適用することは適切ではないのではないか。

例えば,適用肉厚・寸法等,製品形状により規格の適用可否が審査されるべきと思う。場合によっては,新規に規格化するという選択肢もあるように思う。

資料に専門的見地からのレビューとあるが,そもそも現状は専門的見地として求められるものが決まっておらず,課題のポイントが見えない。

 

(4−5)金属キャスク構造規格関連の材料の関係に関する意見結果回答案の審議 【資料7-9-(1)(2)

原子力専門委員会から,使用済燃料貯蔵施設分科会に対し,題記回答案に対する材料専門委員会の意見を集約するよう指示があった。審議の結果,特に異論は提出されなかった。

 

主な意見交換は以下の通り。

海外メーカーから,「H112annealing」でミルシートを発行してもらえることを確認している。

海外メーカーに対し,今回必要となる「JIS材」をスペックとして規定して発注し,それに対してASTM材で同等として応札してもらう。これは,海外メーカーがJISの認定を持っていないことから,JIS材として応札できないことに対する措置である。

スペック上の問題はないと思うが,今回の「ASTM材とJIS材の同等に関する審議」に対し,材料専門委員会としてどのように回答するのか分からない。

 

6.次回開催予定

日 時:2010820() 13:3017:00 (予定)

場 所:日本機械学会 第1会議室

    以 上